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はじめまして。
未来@パニック障害を克服! です。
約10年間の闘病生活の末、パニック障害を克服しました!
今現在は、薬なし!・通院なし!・発作なし!で約16年暮らしています。
こちらのブログでは、
闘病生活で役立った情報を紹介しています。
また、
パニック発作が怖くて怖くて、
予期不安で1年半、家から1歩も出られなかった私が、
パニック障害を克服して、
約16年、薬なし!発作なし!予期不安なし!に到達するまでのすべて
をお話したパニック障害闘病記を公開しています。
ぜひ!一度お読み下さい。
パニック障害闘病記
よく、何か辛い話をした時に、
「え? 私はこうだったよ」
と、相手の辛さを受け止めることなしに、自分はもっとひどい目にあったことがある!と訴えてくる人っていますよね。
最近私が出会ったケースでは、
出産の際に、夫に病院に連れて行ってもらおうと思ったら、同居していた姑が「先にお風呂に入ってから行きなさい」と夫に言って(驚)、夫がお風呂から出るのを待って、病院に行くことになった。
という話をした女性がいました。
私だったら、「えーーーー!? ひどいね~」でいいと思うのですが、
一緒にいた年配の女性が、「私なんて、お産は病気じゃないからって姑に言われたから!」と言いました。
場の空気は静かになってしまい、最初に話した方もなんだかシュンとしてしまいました。
私は以前から、その年配の方は、当たりは柔らかいですがあまり優しくないと思っていましたので、やっぱりな・・・と思いましたが、なんだか最初に話した方が説教されたような雰囲気でかわいそうでした。
私は以前、肺炎で死にそうになったことがありまして・・・41.9度の熱が3日間くらい続き、本当にヤバイ状態だったのですが、もし目の前に風邪をひいて38度の熱の人がいたら、「大丈夫?」って言いますよ。
「私なんて、41.9度が~」 なんて言いません。
相手の辛さを受け止められない人と頻繁に接していると、こっちが衰弱していきます。
そういう人は、相手の嬉しいことも受け止められません。
良いニュースにも、「私だって、~~」と言ってきます。
人と人の関係は、共感がベースです。
「楽しいね」「楽しいね」
「嬉しいね」「嬉しいね」
「つらいね」「つらいね」
自分が楽しいか、嬉しいか、つらいかは関係ありません。
相手が楽しいのだから、相手の楽しいという気持ちを受け止めてあげる。
相手がつらいのだから、相手のつらいという気持ちを受け止めてあげる。
これが出来ないと、誰とも心の交流ができません。
言葉や雰囲気は優しくても、相手を常に否定している人というのは存在します。
そういう人の近くにいると、少しずつ少しずつ精神的に消耗していきます。
気をつけましょう!
次回は、8月5日(月)18時更新です。
先日、素晴らしい話を聞きました。
うつになると、「死にたい!」という気持ちが湧いてきますよね。
中には、リストカットをしてしまったり、ODといって精神薬を大量に服用してしまったりするかもしれません。
そうした人は、どうして、そう思ってしまうのでしょうか?
その答えとして、
風邪をひくと、熱が出る。
それと同じで、鬱になると、「死にたい!」と思うようになる。
と答えていた人がいました。
その通り!ですね。
風邪をひくと、咳が出ます。
自分で止められるものではありません。
熱も咳もくしゃみも、自分の意思とは別に、勝手に出てきてしまいます。
それと同じで、
うつ病になると、死にたい!という気持ちが勝手に湧き上がってきてしまいます。
そう考えると、
うつだから死にたい!と思ってしまっているだけなのに、本当に死んでしまったら大変ですから、
早めに病院に行って、適切な治療を受けることは大事なことですね。
適切な治療を受けることが出来た人は、2、3ヶ月で良くなる人もいるようです。
以前、どこかで見た話で、
うつなんて、甘え。
みんな同じ仕事をしているのに、ソイツだけうつになるなんてありえない。
と言った人がいたので、
花粉症なんて、甘え。
みんな同じ空気を吸ってるのに、ソイツだけ花粉症になるなんてありえない。
と言っていた人がいましたが、こちらも、まさにその通りですね。
完璧に風邪をひかない体にはなれないように、完璧にうつにならない心にはなれないのかもしれませんが、予防することは出来ますし、罹り始めたな…と思ったら早めに対処することもできます。
うつになることが悪いことではありません。
死にたい!と思うことは、風邪をひいた人が咳をするのと同じです。
上手な対処方法と予防策を身につければ良いのです。
次回は、7月29日(月)18時更新です。
「死にたい!」「死にたい!」とすぐに思ってしまう方がいるんではないでしょうか。
私もパニック障害が長引き、うつも併発した時に、よく言っていました。
もちろん、「じゃあ、死ねば?」と言われたら死ぬ勇気なんてないのですが、「死にたい!」という気持ちが勝手に湧き上がってきて、口に出して誰かに言いたくなってしまうんです。
理由なんて自分ではわからなくて、1番信頼できる友人に、
「死にたい!って思う時ない?」
と聞いたら、
「思う時はあるけど、口には出さないよ。親が悲しむから・・・」
と言われました。
親との関係が上手くいっていなくて、それが長年のストレスとなってパニック障害を発症した私としては、親を悲しませる・・・という発想がありませんでした。
(ちなみに、今も、ありません。これは、自分と親との関係を省みると、仕方がないことだと思っています。)
結局、死にたい!というのは、甘えなんですよね。
その友人は小学校1年生の時からの友人なので、私のことをとてもよく知っています。
「未来ちゃんは、子どもの頃甘えられなかったんだよ。
だから、今、大人なのに甘えが出てきてしまう。
子供の頃、甘えることを許されなかったから、甘え下手なんだよ。
上手に甘えられないから、その代わりに、死にたい!死にたい!って言っちゃうんだよ」
と言われました。
当時の私は、甘えることはダメなこと! 甘えは悪! だと思っていたので、
1番の友人に、甘えてると言われたことはすごくショックで、やはり自分はダメな人間なんだ・・・と思って落ち込みました。
でも、違うんですよ。
甘えはけして悪いことではありません。
私は大学で心理学を専攻したので、発達心理学という子供の成長段階の心理発達にも興味がありまして、いろいろ本を読みました。
その中で、すごく心に響いたのが、
ひきこもりや不登校、ニートになってしまい自立できない若者について、
甘えているから、自立できないのではありません。
甘えていないから、自立できないのです。
十分に心から親に甘えることができた子供から、自分に自信を持って、外の世界に自立していきます。
この言葉を読んで、まさにその通りだと思いました。
子供の頃から、親に甘えられないので、心が安心することができないのです。
安心できる基地がなかったら、人間は外には出て行けません。
外でも家でも戦闘態勢のような状態になってしまいます。
外で最強のように見える人というのは、ちゃんと甘えられる心の基地があるんです。
これについては、またの機会に詳しく書きたいと思いますが、
私がお世話になった医師は、
「死にたいんじゃなくて、生きたいんだよね」
と言っていました。
その時は、真意がわかりませんでしたが、
今になると、わかります。
「死にたい!」のではありません。
「生きたい!」のです。
生きるために、誰かにこの心の苦しみをわかって欲しいんです。
自分ひとりでは、もう支えきれないくらい心の中に苦しみが溜まってしまっているんです。
それを上手に伝えられないので、
「死にたい!」「死にたい!」になってしまうのです。
死にたい!=愛されたい!
なのかもしれませんね。
甘えはけして悪いことではありません。
甘えが十分満たされれば、甘えの気持ちは消えていき、ちゃんと自分で立てるようになります。
今はまだ、甘えが満たされていないだけ。
けして、自分を責めないで下さい。
次回は、7月22日(月)18時更新です。
SSRIの副作用で恐ろしいことになり、精神薬を止めよう!と決心してから、離脱症状なのか薬が抜けたからかわかりませんが、かなり重度のうつ状態になりました。
朝起きられないのは当たり前ですが、カーテンから漏れてくる光にも耐えられない。
人と5分会話するだけで疲れて起きていられない。
食欲がまったくなく、ごはんも食べられない。
感情がまったくない。
1日中、起き上がれない。
「死にたい!」「死にたい!」という自分の声が頭の中でして、起き上がると自殺してしまうのではないか?と自分でも思う。
などなど。
正直、数年間のパニック障害との闘いよりも、数ヶ月のこの状態のほうが辛かったです。
そんな時、そうなる前に購入した「人はどうして死にたがるのか」という本があったので、どうにか起きていた時に少しずつ読んでみました。
この本は、自分自身もうつを経験した心理カウンセラーの方が自殺予防を第一の目的に書かれた本で、「死にたい!」という気持ちが湧いてくる心のメカニズムを非常にわかりやすく説明してくれています。
図なども入っていて、同じ内容を何度も何度も理解できるように説明してくれますので、1冊しっかり読めば、うつという状態・死にたい!という状態がどういうことなのかということがわかります。
私は、この本の論理を頭に叩き込むことで、心の底から湧き上がってくる「死にたい!」「死にたい!」という声と闘いました。
うつ状態・「死にたい!」と思う状態は、けしてあなたが弱いからではなく、人間として生きるための正常な反応なのです。
ただ、普通は正常に働くべきその反応が、誤作動してしまっているのです。
自分を責める必要は、まったくありません。
うつ状態の方・死にたい!とすぐに思ってしまう方・うつと闘うご家族がいる方・・・そうした方々に、ぜひ読んでみてほしい本です。
これから、もし、またうつ状態になることがあったら、私は真っ先にこの本を読むつもりです。
うつが本当にひどい時は、本など読む気力がないのはわかります。
それでも読んでみて欲しいなと思います。
頭にも心にも元気をくれる本です。
人はどうして死にたがるのか レビュー
次回は、7月15日(月)18時更新です。
先日、「うつ病治療 常識が変わる」という本を読みました。
この本は、2009年にNHKで放送された「NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる」と「クローズアップ現代 抗うつ薬の死角」の内容に追加取材を加えて書かれた本です。
前半は、現代日本で行われているうつ病治療・抗うつ薬の多剤処方について書かれているのですが、これが、非常に興味深い。
精神科、心療内科に通われている方・精神薬を服用中の方・ご家族に闘病中の人がいらっしゃる方・・・ぜひ読んでみてほしい本です。
目次から少し紹介しますと、
第一章 ”不適切”な投薬 症状を悪化させる多剤併用
第二章 クリニック乱立の闇 なぜ診断がバラバラなのか?
第三章 抗うつ薬の死角 封印されてきた危険な副作用
・・・・・・・・・・・
けして、精神薬を全面的に否定する内容ではないですし、私たちは、決して抗うつ薬の効能や存在意義を否定しているわけではないとプロローグにも書かれています。
私が特に興味深いと思ったのは、
・「抗うつ薬の投与は基本的に1種類」というのが国際的にも共通の大原則だそうで、2種類以上抗うつ薬を処方する多剤療法は日本独特の治療法だそうです。
・本当は躁うつ病であるのに、うつ病と誤診され、うつ病治療の薬を投与されたことにより、症状が悪化して暴力性などが高まる場合があるそうです。
・同じ患者さんが複数のクリニックに行き、同じように症状を訴えても、診断名も処方される薬もバラバラ。
1種類のみの処方の病院もあれば、初診から数種類の処方をしてくる病院もあります。
・SSRIは危険な副作用があるということで、アメリカでは訴訟なども行われているそうです。
精神医療や精神薬というものは、長年の研究を重ねて確立されてきたものですから、
けして、全面否定するようなものではないと私は思っています。
ただ、どんなこともそうですが、何事にもプラスとマイナスがありますから、ちゃんと知識を得て、賢い判断をしなくてはなりません。
自分の体・心は、自分で守るしかありません。
医師や薬が守ってくれるわけではありません。
うつ病治療 常識が変わる レビュー
次回は、7月8日(月)18時更新です。