「闘病」というと、字のごとく、病気と闘うような気がしますが、
結局は、自分との闘いだったと思います。
病気になった人が弱いとか、そういうことを言うつもりはまったくありませんが、
闘病というのは、弱い自分との闘いかな?と思ったりします。
病気になった最初の頃は、
病気になったら、病院に行く。
病気になったら、薬を飲む。
病気はお医者さんが治してくれる。
これが、当たり前だと思っていましたから、
私がやるべきことは、腕の良い医者を探すことだと思っていました。
でも、それは、違うんですよね。
お医者さんや薬の力を借りながら、
自分で自分の病気と闘っていく。
それが、闘病です。
それに気づくことができれば、治るのは早いと思います。
私の読者の方は若い方が多いので、まだ数年の闘病生活だと思いますが、
本気で闘病して下さい。
本気で病気と向き合えば、
必ず、何か見えてくると思います。
そうやって、少しずつ何かを掴んでいけば、
パニック発作は怖くなくなってきますし、
予期不安も少なくなって、
いつのまにか、パニック発作のことを忘れてしまうでしょう。
1日5分でもかまいません。
本気で病気と向き合いましょう。
心の病の人のことを、甘えてる!とか弱い!とか言う人がいますが、
私はどうしても、そうは思えません。
確かに、一部にはただ甘えているだけの人もいるとは思いますが、
基本的には、みなさん、頑張りすぎて疲れ果ててしまった・・・。
そんな方が多いように思います。
そもそも、
日本社会は、肉体的に頑張っている人への評価が高いように思います。
「汗水垂らして…」という言葉がありますが、
体を使って汗水垂らしている人に対しては、「頑張ってるね」などと声をかけるのですが、
心を使っている人に対しては、何も言いません。
心を使うというのは、気を遣ったり、気を配ったりしている人だと思うのですが、
もちろん、そうした人が評価される場合もありますが、
都合の良い人として、利用されて終わる場合もあります。
そして、そうした優しい人が、我慢に我慢を重ね、疲れ果てて、心が病んでしまったのだと私は思います。
そうした人は、子供の頃から、
自分の意志を抑え込んで、周りの顔色をうかがって生きてきたタイプの方が多いように思います。
要は、
自分よりも、周りに気を遣ってきたら、
自分の中の「気」が枯渇してしまった。
そんな感じだと思います。
まずは、自分の中に気(エネルギー)を溜めることです。
そのためには、とりあえず、寝ることをおすすめします。
まずは寝て、最低限のエネルギーを確保したら、
次は、ありのままを受け止めてくれる人を見つけましょう!
ありのままを受け止めてくれる人とは、否定したり説教したりしてこない人です。
否定されたり、説教されたりすることも大切ですが、
心が病んでいる時は無用です。
だいぶ回復してきて、最後の一歩に叱咤激励してもらうことは重要ですが、
心が疲れ果てている時に、叱咤激励は必要ありません。
足が骨折している時に、
「立ち上がれ!走れ! そんなんでどうする!甘えだ!」
なんて言う人のそばにずっといたら、疲れてしまいます。
厳しいことを言ってくれる人も、時には必要です。
ただ、
今は、その時では、ありません。
真面目なあなたのことですから、
甘えているのではないか? 迷惑をかけているのではないか?
そんなことを考えてしまうかもしれません。
いいんです!
とにかく、今は、心を休めましょう。
元気になれば、いくらでも、自分にムチを打つことができます。
それまでは、どうか、自分を大切に・・・。
先日、素晴らしい話を聞きました。
うつになると、「死にたい!」という気持ちが湧いてきますよね。
中には、リストカットをしてしまったり、ODといって精神薬を大量に服用してしまったりするかもしれません。
そうした人は、どうして、そう思ってしまうのでしょうか?
その答えとして、
風邪をひくと、熱が出る。
それと同じで、鬱になると、「死にたい!」と思うようになる。
と答えていた人がいました。
その通り!ですね。
風邪をひくと、咳が出ます。
自分で止められるものではありません。
熱も咳もくしゃみも、自分の意思とは別に、勝手に出てきてしまいます。
それと同じで、
うつ病になると、死にたい!という気持ちが勝手に湧き上がってきてしまいます。
そう考えると、
うつだから死にたい!と思ってしまっているだけなのに、本当に死んでしまったら大変ですから、
早めに病院に行って、適切な治療を受けることは大事なことですね。
適切な治療を受けることが出来た人は、2、3ヶ月で良くなる人もいるようです。
以前、どこかで見た話で、
うつなんて、甘え。
みんな同じ仕事をしているのに、ソイツだけうつになるなんてありえない。
と言った人がいたので、
花粉症なんて、甘え。
みんな同じ空気を吸ってるのに、ソイツだけ花粉症になるなんてありえない。
と言っていた人がいましたが、こちらも、まさにその通りですね。
完璧に風邪をひかない体にはなれないように、完璧にうつにならない心にはなれないのかもしれませんが、予防することは出来ますし、罹り始めたな…と思ったら早めに対処することもできます。
うつになることが悪いことではありません。
死にたい!と思うことは、風邪をひいた人が咳をするのと同じです。
上手な対処方法と予防策を身につければ良いのです。
次回は、7月29日(月)18時更新です。
先日、最近の不調について少し弱気の記事をアメブロに投稿したところ、
「未来さんがいなくなると私は困るので、どうか生きててくださいね」
なんていうお言葉を頂きました。
有り難いですね~。
本当に有難い。
こうしてブログやツイッター・メルマガなどを運営しているとたくさんの方に訪問して頂くようになるのですが、感謝の言葉や励ましのコメントなんかを頂く時もあります。
そんな時は、本当に嬉しいです。ありがとうございます。
2012年夏から始めたアメブロは毎日の訪問者の40%くらいがリピーターの方で、何度も私のブログを見に来て下さっているということですから、本当に喜ばしいことなのですが、
やはり反論や批判コメントなんかがくると、ヘコみます(笑)
もちろん、私の考えが絶対に正しいわけではないですし、皆さんの意見を聞いて私の視野も広がると思うので、勉強になるな~と思うのですが、疲れてたりするとヘコみます(笑)
パニック障害やうつ、自律神経失調症は、心が疲れてしまっている方が多いですから、何気ない一言で読者の方の心を余計に傷つけてしまわないよう細心の注意を払ってはいますが、やはり薬の話などは難しい部分があって不愉快な気持ちにさせてしまう場合もあります。
そんな時は、自分も少し落ち込んでしまうのですが、
でも、感謝の言葉や励ましのコメントを頂くと、やっぱり頑張ろう!という気持ちになります。
感謝の言葉って、口に出すのって恥ずかしいですよね。
相手、特に親しい人を褒めるのって、恥ずかしいじゃないですか。
私も以前はそうで、どちらかというと友達とはテンポの良いお喋りを毒舌も交えながら楽しむタイプでしたが、自分が病気をして少し変わりました。
感謝の言葉・相手の良い所を言葉にして褒めることは、ものすごく大切です。
家族なんだから、わかっているだろう。
友達なんだから、わかっているだろう。
そんなこと、言葉にすることじゃないし・・・。
そんな風に思ったりしますが、言葉にして伝えることで、相手の心の栄養になります。
もちろん、心がこもっていない言葉だけの感謝なんていうのは、ダメです。
心が通じていれば、言葉はいらない。ということも言えるのですが、
それでも、やはり、私は言葉に出したほうが良いと思います。
特に、身近に、
心が弱ってしまっている人・心が病んでしまっている人・心が疲れてしまっている人がいらっしゃる方、
精一杯のあなたの気持ちを、言葉にして、相手に伝えてあげて下さい。
言葉は、心の栄養になります。