「闘病」というと、字のごとく、病気と闘うような気がしますが、
結局は、自分との闘いだったと思います。
病気になった人が弱いとか、そういうことを言うつもりはまったくありませんが、
闘病というのは、弱い自分との闘いかな?と思ったりします。
病気になった最初の頃は、
病気になったら、病院に行く。
病気になったら、薬を飲む。
病気はお医者さんが治してくれる。
これが、当たり前だと思っていましたから、
私がやるべきことは、腕の良い医者を探すことだと思っていました。
でも、それは、違うんですよね。
お医者さんや薬の力を借りながら、
自分で自分の病気と闘っていく。
それが、闘病です。
それに気づくことができれば、治るのは早いと思います。
私の読者の方は若い方が多いので、まだ数年の闘病生活だと思いますが、
本気で闘病して下さい。
本気で病気と向き合えば、
必ず、何か見えてくると思います。
そうやって、少しずつ何かを掴んでいけば、
パニック発作は怖くなくなってきますし、
予期不安も少なくなって、
いつのまにか、パニック発作のことを忘れてしまうでしょう。
1日5分でもかまいません。
本気で病気と向き合いましょう。
自分で言うのもヘンですが・・・。
よく、こんなにブログに書くことがあるなぁ~と、自分で少し感心します(笑)
でも、よくよく考えると、それだけ一生懸命パニック障害と闘ってきたんですよね。
というか、結果的に一生懸命になってしまったわけです。
一生懸命を辞書で引くと、「命がけで事に当たること」と書いてあります。
そもそも、パニック発作が死ぬかもしれない!という恐怖と闘うわけですから、
結果として、命がけでパニック発作と闘うことになるわけです。
怖いですよね!
めちゃくちゃ怖いですよね!
私は闘病中、誰も理解してくれませんでしたが、
本当に怖かったです。
パニック発作というのは、脳の伝達物質が誤作動して、さまざまな症状を起こします。
動悸やめまい、吐き気など、身体面の症状もありますが、死ぬかもしれない!という精神的な症状がありますよね。
この「死ぬかもしれない!」という状況は、
本当に怖いと思います。
だって、
死ぬかもしれない! んですよ???
私は重症の時は、家から出ることができませんでした。
パニック発作が怖いというのもありますが、
「死ぬかもしれない!」という恐怖と闘うのに疲れ果ててしまっていたというかんじもします。
周りが理解してくれないことにも疲れていたかもしれません。
パニック障害や病気で、家でゆっくりしていたり、ゴロゴロしていると、怠けているように感じるとは思いますが、
一生懸命、パニック発作と闘っているのだと思います。
一生懸命取り組んだことというのは、
いつか必ず、結果が出るものだと私は思います。
少しずつ、ゆっくりと、です。
先日、
「これまで医師の話を聞いても納得できませんでしたが、未来さんのお話は説得力があります」
というメールを頂きました。
ありがとうございます。
これは別に、私が優れているとか説明が上手いとかそういうことではなくて、医師と私では身につけたものが違うといいますか、経験の質が違うだけのことです。
以前にもTwitterで、
「パニック発作時のこのまま死ぬのではないか!?という感覚が怖いと医師に話したら、経験していないからわからないと言われました」
という@を下さった方もいました。
まぁ、それはそうでしょう。
ある意味、正直な医師だと思います。
私は自分が通っていた病院の医師から、「医者は薬を処方する人」と言われました。
私も病院に通っていた時は、医師が理解してくれない!わかってくれない!ちゃんと伝わってないような気がする!といつも不満に思っていました。
でも、それは、仕方がないことなんですよね。
医師というのは大学で勉強して、国家試験に合格して医師の資格を取得した人であって、治療をしながら病気について勉強をしています。
もちろん、それはとても立派な仕事で、専門的な知識は病気の治療に大変役に立っています。
ただ、パニック障害に苦しんでいる人の気持ちをわかってくれ!とか、パニック発作の恐怖を理解してくれ!とか、そうしたことを医師に要求するのは無理な話です。
目の前でパニック発作を起こされ、パニック発作ってこんなに苦しいものなんだなぁ~と思うことは出来ても、実際にどういう状態になっているかは経験しないとわかりません。
もしかしたら、仕事熱心な医師でしたら、出来れば経験してみたいと思っているかもしれません。
メールやTwitterでも、
「未来さんの言葉は心にすーっと入ってきます」とか「わかってもらえて嬉しいです」などというお返事を頂きますが、
経験とは説得力なんですよね。
自信といっても良いかもしれません。
私もパニック障害の闘病中は、こんな日々が何になるんだろう・・・無駄な時間を過ごしている・・・私の人生は終わった・・・と思っていましたが、
経験から説得力が得られます。
今、パニック障害に苦しんでいる方も、いつかこの経験が何かの役に立つことを信じて・・・前を向いてくれたらと思います。
今は真っ暗な闇の中でも、必ず先には光があります。
次回は、6月24日(月)18時更新です。
先日、
「パニック障害を克服するために未来さんがやったことは努力以外に、考え方を変えたなどしましたか?」
という質問を頂きました。
自分の闘病生活を振り返ると、明らかに転換点となった時があります。
それは、薬では治らない!と気づいた時です。
電車や人込みで倒れたり、具合が悪くなる自分の症状が「パニック障害」という病気で、「心療内科か精神科に行き、薬を飲めば治る」と新聞で読んでから、
病院に行き処方された薬を服用していれば、パニック障害は治る!と思っていました。
よく、心の病で薬を飲んでいる人を「甘えてる!」「薬に頼っている!」「薬に依存している!」と言って責める人がいますが、本人は、薬に頼っているつもりはなく、薬を飲めば治る!と本当に思っている場合のほうが多いと思います。
ですので、腕の良い医師(パニック発作が起きなくなる薬を処方してくれる医師)に出会えば治る!と思っていましたし、
そのために、病院の評判を調べたり、薬のことを調べたりしていました。
結局、SSRIのルボックスという薬を飲んでいて、ひどい状態になりまして、肺炎になって入院しました。
その時の精神科医の態度、内科の医師からの助言により、
薬を飲んでいても、病気は治らないんだ!
ということに気づいてから、私の考え方がまったく変わりました。
それまでは病院と医師、薬の情報ばかり集めていましたが、それからは体のこと・心のこと・病気のことなどを勉強し始めました。
体を冷やしてはダメだ!とか、毒素を排出することが大事!とか、食の改善をするべき!とか。
考え方・心のもちようも勉強しましたが、心を変えるよりも、日頃の生活習慣を変えれば心は勝手に変わります。
やはり、1番は、自然治癒力というものを知ったことが大きかったと思います。
自然治癒力・免疫力・自律神経。
医師や薬ではなくて、病気を治すのは自分なんだ!ということに気づいたことが、パニック障害を克服するために必要なことだったと思います。