「闘病」というと、字のごとく、病気と闘うような気がしますが、
結局は、自分との闘いだったと思います。
病気になった人が弱いとか、そういうことを言うつもりはまったくありませんが、
闘病というのは、弱い自分との闘いかな?と思ったりします。
病気になった最初の頃は、
病気になったら、病院に行く。
病気になったら、薬を飲む。
病気はお医者さんが治してくれる。
これが、当たり前だと思っていましたから、
私がやるべきことは、腕の良い医者を探すことだと思っていました。
でも、それは、違うんですよね。
お医者さんや薬の力を借りながら、
自分で自分の病気と闘っていく。
それが、闘病です。
それに気づくことができれば、治るのは早いと思います。
私の読者の方は若い方が多いので、まだ数年の闘病生活だと思いますが、
本気で闘病して下さい。
本気で病気と向き合えば、
必ず、何か見えてくると思います。
そうやって、少しずつ何かを掴んでいけば、
パニック発作は怖くなくなってきますし、
予期不安も少なくなって、
いつのまにか、パニック発作のことを忘れてしまうでしょう。
1日5分でもかまいません。
本気で病気と向き合いましょう。
パニック障害の方は、長期間闘病している方が多いのではないでしょうか。
私も19歳での初めての発作から、病院に通い薬を服用するまで、約4年。
病院に通い、薬を服用していた期間が、約4年。
薬を飲んでいても治らない!と気づき、自分で勉強をしていたのが、約4年。
その後も、5年間くらい予期不安はありました。
発作はほとんどなくなって、予期不安もなく普通に外出できるようになってからも、
電車に乗って、ぼぉ~っと外を見ていたら、
突然、パニック発作を思い出し、発作が起きそうになったこともあります。
克服した後、一度だけ行った心療内科でその話をしたところ、
「脳が覚えているからね」
と医師に言われました。
パニック障害が長引いてしまう理由の一つに、
「予期不安」
があると思います。
突然パニック発作に襲われたことにより、
同じ状況、同じような状況の場面に遭遇すると、
「また、あの発作が起きたらどうしよう・・・」
「また、あの発作が起きるのでは???」
ひどくなると、
「また、あの発作が起きるかもしれまいから、あそこに行くのはやめよう!」
となってしまいます。
電車やバス、エレベーター、人ごみ、歯医者・・・。
いろんな場面に行くことができなくなって、家にひきこもるようになってしまいます。
パニック障害の克服とは、
パニック発作が起きないようにするのはもちろんですが、
予期不安に打ち勝つ!ということがとても重要ではないでしょうか。
そのためには、「認知行動療法」というものがあります。
こちらについては、後日、連載としてサイトにアップしたいと思います。
一番簡単な予期不安に打ち勝つ方法は、小指のマッサージです。
小指の爪より3ミリ下をマッサージします。
副交感神経が刺激されますので、交感神経の暴走であるパニック発作を抑えることが出来ます。
パニック障害とは、以前は不安神経症と呼ばれていました。
名前の通り、パニック障害とは不安に取りつかれてしまった状態だと思います。
最初のきっかけであるパニック発作は、交感神経が過剰に緊張したことによって生じたかもしれませんが、
その後の予期不安(「また起きたらどうしよう・・・」)は、まさに不安の状態です。
最近では、パニック障害は心の病ではなく脳機能障害だという説もありますから、パニック発作を起こすのは心は関係ないのかもしれません。
ただ、その後の予期不安は明らかに心の作用ですよね。
パニック発作を抑制するには、SSRIなどお薬が効果があるかもしれませんが、
予期不安を抑制するには、認知行動療法が有効と言われています。
電車に乗る→パニック発作が起こる→また起きたらどうしよう・・・→電車に乗る→パニック発作が起こる→また起きたらどうしよう・・・→
こうしたサイクルになってしまった心を、
電車に乗る→パニック発作が起こる→冷静に対処する→電車に乗る→パニック発作が起こる→冷静に対処する→
こうしたサイクルにすれば良いわけです。
パニック発作が起きないようにしよう!ということも大事ですが、人によっては、そこは難しい場合もあると思いますので、
「パニック発作が起こる」という前提で、パニック発作に冷静に対処できる自分になりましょう!
こうした私も、約8年くらい大きな発作はありませんが、
実際は、パニック発作が起こらないという状態になったわけではなく、パニック発作が起きても冷静に対処できるようになったということです。
そうしたら、「また起きたらどうしよう・・・」と不安を感じることが少なくなりましたから、
それと共に、私の場合はパニック発作が起きることがなくなりました。
パニック障害は、不安との闘いですね。
大丈夫! 闘っているのは、あなただけではありません。
パニック障害で、1番厄介なのは、死ぬかもしれない!という恐怖だと思います。
吐き気・めまい・動悸など、急激に体を襲う症状ももちろん辛いですが、
それらは比較的我慢ができるというか、自分で冷静になだめることも可能だと思うのですが、
「死ぬかもしれない!」という恐怖に襲われた時は、完全に、自分を見失ってしまいます。
とにかく、怖いですよね。
パニック発作が生じるのは、交感神経が過剰に緊張して脳が誤作動して発動してしまっている。
ということは頭では理解できますが、実際にその状況になったら、どんな人でも相当な恐怖だと思います。
体に異常がなくパニック障害だと診断されている方なら、「実際に死ぬことはない」と言われていますが、
やはり、頭では理解できても、感情としては恐怖だと思います。
「死ぬかもしれない!」という恐怖は、人間が持っている1番根源的な恐怖ですよね。
すべての人が、心の奥底には「死」への恐怖を持っています。
本来なら心の奥底に沈めてある「死」への恐怖が、心の表面に出てきてしまい、なおかつそれに捉われてしまうことを、「神経症」というそうですが、
パニック障害が、以前は「不安神経症」と呼ばれていたことを考えると納得することができます。
まずは、パニック発作を怖れる自分を責めないで下さい。
あれだけの発作を経験すれば、誰だって、怖い・・・と思ってしまうはずです。
また起きたらどうしよう・・・と思い、同じ場面に行くことを尻込みしてしまう。予期不安が起きてしまうのも、当たり前だと思います。
電車に乗れない自分・人込みに行けない自分・閉鎖空間にいられない自分。
そんな自分を責める必要はありません。
あなたが弱いわけではありません。
そうは言っても、自分を責めちゃうのがパニック障害の方なんですけどね。
自分を責める必要はありません。
パニック障害と低血糖には何か関係はあるのではないか?ということで、少し調べていたりしますが、
実際、みなさん、診断名よりもパニック発作が起きないことのほうが重要ではないでしょうか。
パニック発作の症状と低血糖の症状が似ているというのもありますし、
Twitterのフォロワーさんで、病院の医師に「本当は低血糖なのに、パニック障害と誤診されている人が多い」と言われたという話を聞いたからです。
以前書いた記事は、こちら→パニック障害と低血糖
電車に乗る時・歯医者に行く時・パニック発作が起こりそうな時におすすめグッズで、
第1位で紹介している「バッチフラワー レスキュー・レメディ」ですが、ホメオパシーという、同種療法・同毒療法・同病療法で用いられます。
このホメオパシーというのは、数年前、乳児の死亡事件が起こり社会問題にもなりました。
このレメディですが、ただの砂糖玉ではないか!という論もあるそうで、プラセボ効果しかない!という説もあります。
レメディは飴タイプもあるのですが、私の紹介しているレメディはシロップタイプで、かなり濃縮されたタイプです。
私もなんとなく、これ、ただの砂糖水じゃないかな? と思った時がありますが、
自分では作れないくらい濃縮されているのと、パニック障害と低血糖の関係を考えると、砂糖水でも十分良いわけです。
そして何より、携帯に便利なので、外出時に多いパニック発作にはピッタリです。
パニック障害と低血糖の関係ははっきりしませんが、
調子が悪くなった時に、甘いものを少し摂取すると落ち着くというのは、やはり少し低血糖ぎみなのかもしれません。
何事も試してみなくてはわかりませんので、一度、パニック発作が起きそうな時に試してみてもらいたいものの一つです。
バッチフラワー・レスキューレメディ レビュー
次回は、8月19日(月)18時更新です。