パニック障害で、1番厄介なのは、死ぬかもしれない!という恐怖だと思います。
吐き気・めまい・動悸など、急激に体を襲う症状ももちろん辛いですが、
それらは比較的我慢ができるというか、自分で冷静になだめることも可能だと思うのですが、
「死ぬかもしれない!」という恐怖に襲われた時は、完全に、自分を見失ってしまいます。
とにかく、怖いですよね。
パニック発作が生じるのは、交感神経が過剰に緊張して脳が誤作動して発動してしまっている。
ということは頭では理解できますが、実際にその状況になったら、どんな人でも相当な恐怖だと思います。
体に異常がなくパニック障害だと診断されている方なら、「実際に死ぬことはない」と言われていますが、
やはり、頭では理解できても、感情としては恐怖だと思います。
「死ぬかもしれない!」という恐怖は、人間が持っている1番根源的な恐怖ですよね。
すべての人が、心の奥底には「死」への恐怖を持っています。
本来なら心の奥底に沈めてある「死」への恐怖が、心の表面に出てきてしまい、なおかつそれに捉われてしまうことを、「神経症」というそうですが、
パニック障害が、以前は「不安神経症」と呼ばれていたことを考えると納得することができます。
まずは、パニック発作を怖れる自分を責めないで下さい。
あれだけの発作を経験すれば、誰だって、怖い・・・と思ってしまうはずです。
また起きたらどうしよう・・・と思い、同じ場面に行くことを尻込みしてしまう。予期不安が起きてしまうのも、当たり前だと思います。
電車に乗れない自分・人込みに行けない自分・閉鎖空間にいられない自分。
そんな自分を責める必要はありません。
あなたが弱いわけではありません。
そうは言っても、自分を責めちゃうのがパニック障害の方なんですけどね。
自分を責める必要はありません。