「闘病」というと、字のごとく、病気と闘うような気がしますが、
結局は、自分との闘いだったと思います。
病気になった人が弱いとか、そういうことを言うつもりはまったくありませんが、
闘病というのは、弱い自分との闘いかな?と思ったりします。
病気になった最初の頃は、
病気になったら、病院に行く。
病気になったら、薬を飲む。
病気はお医者さんが治してくれる。
これが、当たり前だと思っていましたから、
私がやるべきことは、腕の良い医者を探すことだと思っていました。
でも、それは、違うんですよね。
お医者さんや薬の力を借りながら、
自分で自分の病気と闘っていく。
それが、闘病です。
それに気づくことができれば、治るのは早いと思います。
私の読者の方は若い方が多いので、まだ数年の闘病生活だと思いますが、
本気で闘病して下さい。
本気で病気と向き合えば、
必ず、何か見えてくると思います。
そうやって、少しずつ何かを掴んでいけば、
パニック発作は怖くなくなってきますし、
予期不安も少なくなって、
いつのまにか、パニック発作のことを忘れてしまうでしょう。
1日5分でもかまいません。
本気で病気と向き合いましょう。
薬では病気は治らない!というのは、最近はよく聞きますね。
これは、別に、驚くことでもなんでもなくて、当たり前のことですよね。
今日は、病気と薬の関係のお話です。
簡単なお話をします。
以前、虫歯がものすごく痛くなった私は、かかりつけの歯医者に行きました。
前日の夜中から痛くなり、ほとんど眠れないまま、朝一番で行ったのですが、 なんと! 先生が高熱で、急遽歯医者さんがお休みでした。
詳しいことは忘れましたが、 仕方がないので、次回の予約をし、その日は痛み止めをもらって帰ってきました。
家に着き、もらった痛み止めの薬を飲んで少しすると、歯が痛いのが収まりました。
さて、ここで問題です。
私の虫歯は治ったでしょうか?
答えは、わかりますよね。
治っていません。
薬を飲んだので、痛いのは治りましたが、虫歯は治っていません。
こうした治療を、対症療法といいます。
症状を抑える療法です。
解熱剤なんかも同じですね。
解熱剤を飲むと熱は下がりますが、
そもそも熱を出している根本の問題は治ってはいません。
医師もそのつもりで処方していると思います。
時々、処方された薬で病気が治らないと、その医師を詐欺呼ばわりしてしまう人がいますが、 詐欺ではありません。
まあ、腕は良くないとは思いますが・・・。
医師は、患者さんも対症療法だということがわかった上で、薬を求めてきていると思っています。
患者さんは、医師が治してくれると思って、病院に行きます。
ここで誤解が生じているのですが、
医師は患者さんの無知に気づいていなかったりします。
たまに善良な医師がいて、
「薬は症状を抑えるだけで、根本的には治してくれない」
という話をしてくれる人もいます。
まあ、ほとんどいませんけれども…。
症状が激しい時は、薬で軽くするのが賢明でしょう。
何でもかんでも我慢すれば良いというものでもありません。
ただ、
薬は病気を、根本的には治してはくれない。
ということは覚えておいたほうが良いでしょう。
完治への道は、そこから始まると言っても過言ではないでしょう。
薬は病気を治さない!
覚えておきましょう。
精神科や心療内科、メンタルクリニックに関して、わかりやすい動画を見つけました。
私は精神医療について、ここまで否定的ではありませんが、
多方面から考えることは重要でしょう。
初めて行った心療内科でもらった抗不安薬を服用して、2週間。
薬を飲めば治る!と思っていた私は、まったく改善しない症状に、
もう一度、病院に行きました。
私「全然よくなりません」
医師「長年かけて病気になっているからね。そんなすぐには治りませんよ」
私「・・・・・・・・・・・・」
そこから、4軒の心療内科・精神科と、数軒の病院、
数えきれないほどの精神薬・薬を処方され、服用しました。
2001年の春~2005年の春まで。
大学4年の春から26歳の春までです。
薬を飲めば治る!と思っていた私は、
ひたすら、自分に合う薬、自分を治してくれる病院を探して、
病院巡りをし、多種多量の薬を服用していました。
最後に出会った薬が、SSRI、パキシルとルボックスです。
2004年の冬、私は生死の淵を彷徨いました。
*精神薬については、「薬のおはなし」というカテゴリーに記事があります。
その経験により、
薬では、病気は治らない!
薬を飲むのは、もう止めよう!
と決心し、
今の私があります。
薬に関しては、賛否両論、いろいろとあると思います。
私も、薬に助けられた部分は確かにありますので、全面的に否定するつもりはありません。
専門家ではないので、薬について言及することは出来ませんが、
服用していた元患者として、経験したこと、感じたことをこのブログでは紹介したいと思います。
つづき⇒プロフィール⑤ ~薬からの離脱と治癒への道~
パニック障害と闘うにあたり、精神薬との付き合い方は本当に難しい問題です。
このブログに訪問下さる方は精神薬を服用している方が多いのではないでしょうか。
私も以前は服用していました。
ベンゾジアゼピン系抗不安薬・三環系抗うつ薬・SSRIなどなど。
薬の具体名をあまり覚えていないのが残念なのですが、多い時では1日に50錠以上飲んでいた時もあります。
結局、SSRIであるパキシルとルボックスの副作用で本当に怖ろしい経験をして、私は薬を飲むのは止めよう!と決意したのですが、
薬を飲むことで症状が楽になることも確かですので、上手な付き合い方はないものかと少し考えてみました。
私もそうでしたが、皆さんのお話を聞くと、心療内科や精神科では頓服でお薬を出すというよりも、毎食後・就寝前などに定期的に飲むように処方されることが多いようです。
たぶん、処方される薬がそのように服用することで効果を発揮するのでしょう。
また、うつなどでは、少し良くなったからと自己判断で止めてしまうと再発する恐れがあるので良くなっても少しの間服用しましょうなどとも言われます。
私は医師ではないので、薬に関しては専門的なことはわかりません。
基本的には、処方した医師の指示に従うのがベストだと思います。
ただ、薬を少しでも減らしたい! 薬を止めたい!という方が多いのも事実です。
そういう方はどうしたら良いか?
理想としては、発作が起きそうな時・発作が起きそうな場所に行く時にだけ頓服で薬を飲む。
これだと思います。
発作が苦しいのも事実ですし、薬によって症状が楽になるのも事実です。
いきなり薬を全部やめるのは困難でしょうから、安心のためにも、頓服で薬を持っていたら良いのではないかと思います。
そして、それを、かかりつけの医師に相談してみることです。
私も薬を止めたい!と決意してからは、医師に薬に対しての要望をはっきり言うようにしました。
それまでは、医師に言われるがまま、処方されるがまま飲んでいたのですが、
薬を止める!と決めてからは、
医師が毎食後・就寝前と処方しても「就寝前だけではダメですか?」「調子が良い日は、自分の判断で半分にしてはダメですか?」
などと、なるべく減らすことが出来るように、質問をしました。
おそらく、病気が本当に辛くて大変な時期は、薬を止めたい!という気持ちは湧いてこないと思います。
薬を止めたいなという気持ちが湧いてきたということは、少しずつ病気が回復してきたということでしょうから、医師に自分の要望を伝えてみても良いかもしれません。
薬は、薬にもなるし毒にもなりますから、上手に付き合っていきたいですね。
次回は、6月17日(月)18時更新です。