SSRIを服用し、生死の淵をさまよい、
薬で病気は治らない! 薬は止めよう! と思った私は、薬の減薬・断薬に臨みました。
医師から「依存性はない」と説明されていた薬ですが、離脱症状は激しく、
病気の苦しさよりも、副作用の辛さよりも、この離脱症状の辛さが1番ひどかったです。
常に、頭の中で、「薬」「薬」「薬が飲みたい」「薬が飲みたい」と自分の声がするため、
ベッドにしがみついて、耐えました。
起き上がってしまったら、薬を飲んでしまうと思ったからです。
自殺念慮もひどく、「死にたい」「死にたい」という自分の声と闘い、
割れるような頭痛に、このまま気が狂ってしまっても仕方がない!と覚悟して、就寝したこともあります。
3か月くらいすると、激しい離脱症状は去り、軽いうつのような状態になりました。
パニック発作への予期不安もありましたが、少しずつ体調が安定してきました。
そこで私は、健康や病気に関する本を手当たり次第読み、
今までの、病院に行けば治る! 薬を飲めば治る!という考えは間違いだったということを知りました。
それまでは胡散臭いな・・・と敬遠していた、東洋医学や代替療法なども積極的に試してみました。
それから、約8年。
発作なし・薬なし・通院なしで、幸せに暮らしています。
このブログでは、
闘病生活の中で気づいたこと、治癒に向かう道で勉強したことなど、
医師や専門家の方とは違う、元患者・経験者の視点での情報を提供できたらと思っています。
つづき⇒プロフィール・特別編 ~夢のはじまり~
初めて行った心療内科でもらった抗不安薬を服用して、2週間。
薬を飲めば治る!と思っていた私は、まったく改善しない症状に、
もう一度、病院に行きました。
私「全然よくなりません」
医師「長年かけて病気になっているからね。そんなすぐには治りませんよ」
私「・・・・・・・・・・・・」
そこから、4軒の心療内科・精神科と、数軒の病院、
数えきれないほどの精神薬・薬を処方され、服用しました。
2001年の春~2005年の春まで。
大学4年の春から26歳の春までです。
薬を飲めば治る!と思っていた私は、
ひたすら、自分に合う薬、自分を治してくれる病院を探して、
病院巡りをし、多種多量の薬を服用していました。
最後に出会った薬が、SSRI、パキシルとルボックスです。
2004年の冬、私は生死の淵を彷徨いました。
*精神薬については、「薬のおはなし」というカテゴリーに記事があります。
その経験により、
薬では、病気は治らない!
薬を飲むのは、もう止めよう!
と決心し、
今の私があります。
薬に関しては、賛否両論、いろいろとあると思います。
私も、薬に助けられた部分は確かにありますので、全面的に否定するつもりはありません。
専門家ではないので、薬について言及することは出来ませんが、
服用していた元患者として、経験したこと、感じたことをこのブログでは紹介したいと思います。
つづき⇒プロフィール⑤ ~薬からの離脱と治癒への道~
大学4年になり発作もひどく体調不良もひどくなった私は、一人暮らしは断念して、実家に戻りました。
この状態では、就活もままならない・・・どうしよう・・・と思っていたある日、
ふと読んだ新聞の人生相談に、私の症状とまったく同じ悩みが掲載されていました。
人込みや電車に乗ると、
吐き気・めまい・動悸・死ぬかもしれない!という恐怖に襲われます。
しかし、病院に行っても、体に異常はありません。
最近では、またあの発作が起きるのではないか?と思い、家から出ることも怖くなってしまいました。
まさに、私です!!!
そして、新聞の回答は、
それは、パニック障害という病気です。
心療内科または精神科に行き、抗うつ薬を飲むと治ります。
救いの光が差した。
当時の私は、そう思いました。
原因がわからないまま、いつ起こるかわからない発作に怯えた4年間。
そうか!
これは、パニック障害という病気だったんだ。
そして、
心療内科に行って、薬を飲めば、治るんだ!
そう思った私は、心療内科を探し始めました。
初めての心療内科は、静かで落ち着いた病院でした。
まず、問診票に自分の症状を書き、心理テストに回答し、臨床心理士の方と面談しました。
そして、医師の診察です。
その時の診断名は、「抑うつ神経症」でした。
軽い抗不安薬を2週間分もらい、その日は帰宅しました。
薬を飲めば治る!と思っていた私は、2週間飲めば治ると思っていました。
初めて病院に行った日のことは、忘れません。
医師に説明されたように、家族にも説明しました。
「薬のせいで、たくさん寝てしまうかもしれないけど、これを飲めば治るから大丈夫だよ!」
喜びと期待でいっぱいでした。
これで、普通の生活に戻れる!
昔のように、どこにでも行けるし、何でも出来るようになる!
この時は、まだ、
悪夢のような闘病生活が、ここから数年間も続くとは思ってもみませんでした。
つづき⇒プロフィール④ ~病院巡りと薬漬けの日々~
大学の入学式に向かう電車の中で発作を起こした私は、
授業中に発作が起きたらどうしよう・・・と思うようになりました。
突然の発作だけではなく、日常的にも、吐き気やめまいが起きるようになりました。
ですが、元々子供の頃から体が強くなかった私にとっては体調不良はそんなに特別なことではなく、
いつものように横になって、静かな生活を送っていました。
そんなかんじで頑張っていた大学1年の夏。
塾講師のバイト中、またもや発作が起き、その場で倒れてしまいました。
経営者の方が良い人で、すぐに近くの病院に運んでくれて、診察を受け点滴を受けました。
実は、そこは、心療内科だったのですが、
当時、大学1年だった私は、病院に関しての知識がまったくなく、
「内科」と書いてあるので普通の体調不良でも通って良いものと思い、その後も調子が悪いとその病院に行っていました。
あいかわらず、突然の吐き気・動悸・めまい・死ぬかもしれない!という恐怖に襲われていた私ですが、
そこに、後ろにバーン!と倒れそうになるという症状と、気が狂うのではないか?という恐怖が追加されました。
静かな場所や人がたくさんいる場所にいると、
急に、気が狂って大声を出して走り出してしまうのではないか?という恐怖に襲われるのです。
それは、死ぬかもしれない!という恐怖と同じくらいに強い恐怖でした。
そんな状態で大学生活を3年間送っていたのですが、
必要最低限だけ授業やバイトに出て、それ以外はアパートで寝ているという生活でした。
友達と遊んでいる時に発作が起きたら・・・と思うと不安が高まるので、友人達とも疎遠になっていきました。
大学4年になるので、就職について考えなくてはなりません。
実は、私には、子供の頃から明確にやりたいことがあり、
大学もそれに合わせた進路を選択していたのですが、なにせ発作と体調不良の日々で、思うように勉強が出来ていません。
まだまだ勉強を続けたいな・・・という気持ちがありましたが、
もう、一人暮らしは無理だ・・・という気持ちのほうが強く、地元に戻り地元で就活をすることにしました。
スーツを買い、髪を黒く戻し、パンプスを履いて、初めての企業説明会。
もちろん、発作です。
あまりに苦しく、説明会の間ずっと下を向いていた時もあり、説明会が終わったあと企業の担当者に睨まれてしまったこともありました。
もうダメだ・・・。
もし就職できたとしても、この状態で働けるわけがない・・・。
そう思いましたが、どこの病院に行っても、診断は「異常なし!」
「就活のストレスじゃないの?」
「就職したくないんじゃないの?」
「気のせいだよ」
「もう大人なのに、甘えてる」
なんて病院でも言われ、途方にくれていました。
そんなある日、
一筋の光が、私の元に差してきたのです。
つづき⇒プロフィール③ ~初めての心療内科~
パニック障害の方で、ヒステリー球と嘔吐恐怖を併せ持つ方は多いようです。私もそうでした。
一時期は、本当に24時間365日吐き気。
今思うと、吐き気というよりもヒステリー球なのですが、当時はそうした名称を知りませんでした。
とにかく1日中吐き気がする。しかし、吐けない。というか、吐きたくない。吐いたら、どうしよう・・・。吐くのは、怖い・・・。そんなかんじでした。
吐くという行為にトラウマがあったわけではありませんが、吐くことで胃の中のものが戻ってきますよね。それで喉が詰まって、死んだらどうしよう・・・と本気で思っていました。
また、食べ物を食べなければ吐くこともないだろうと考え、極力食べずにいたところ、体重が34キロ位になって医師に注意されたこともありました。
とにかく、吐くことが怖くて、なのに1日中吐き気がして、すごく辛い日々でした。といっても、それが4、5年続いたと思います。
もちろん、吐き気がすると訴えると、胃腸科で胃カメラをすることになるのですが異常はありません。
喉の部分に何か違和感があって、喉を締め付けるような洋服(タートルネックやネックレス)は着れませんでしたし、ブラウスのボタンを1番上まで留めるのも無理でした。
でも、吐いたことは、1度もなかったんです。というか、吐けなかったんです。
私は臨床心理のカウンセラーの先生の所にも通っていたので、
その先生に精神分析の観点から、、「何か吐き出したい思いがあるのだけど吐き出せないでいる。無理はしなくて良いから、紙に書いてごらん」と言われました。
数年間は何も出てはこず改善もしなかったのですが、ある時、バアーーー!っと過去のイヤな記憶が浮かび上がり、その時はあまりの辛さに頭が耐えられず処方されていた睡眠薬を大量に飲んで寝てしまいました。(ODにはならない程度だったと思います)
一度思い出した記憶は頭から消えることはなく、その後も私を苦しめます。
しかし、一度思い出してしまうと、体や心に対する負担はそれほどでもなく、思い出すたびに怒ってみたり・泣いてみたり・絶望してみたりというかんじで、そうした感情も年が過ぎるたびに軽くなっていきました。
それと共に吐くということも怖くなくなってきて、嫌な記憶を思い出してしまう時は、その記憶を体の中から吐き出すように実際にも吐いてみたりもしています。
(拒食症の方などは、この方法はやめて下さい)
心と体の関係というのはまだまだわかっていないことが多く、また心のメカニズムもわかっていないことが多いと思います。
過去は記憶の中にしか存在しない。という考え方もありますが、無意識の中に全部貯蔵されている。という考え方もあったり、過去にあった出来事が、今の自分にどのように関係しているのか。
記憶では忘れてしまっている出来事が、実は、今の自分にものすごく作用している可能性はあります。
嘔吐恐怖がある方が、もしある日急に過去のイヤな記憶を思い出したりしたら・・・。
冷静でいられないかもしれませんが、受け止められないことはありません。
今の時点で、受け止められない記憶は、表には出てこないと思います。
表に出てきたということは、受け止める準備が出来たということ。
思い出した一瞬は、ものすごく辛くて、卒倒してしまったりもするかもしれまん。
でも、落ち着けば、少しずつ、受け入れることが出来るはずです。
もし、そうしたことが起きたら・・・、焦らずに。。。
といっても、かなりの衝撃だとは思いますが・・・。
あとは、怖れずに、吐いてしまうしかないと思います。
大丈夫です。