大学の入学式に向かう電車の中で発作を起こした私は、
授業中に発作が起きたらどうしよう・・・と思うようになりました。
突然の発作だけではなく、日常的にも、吐き気やめまいが起きるようになりました。
ですが、元々子供の頃から体が強くなかった私にとっては体調不良はそんなに特別なことではなく、
いつものように横になって、静かな生活を送っていました。
そんなかんじで頑張っていた大学1年の夏。
塾講師のバイト中、またもや発作が起き、その場で倒れてしまいました。
経営者の方が良い人で、すぐに近くの病院に運んでくれて、診察を受け点滴を受けました。
実は、そこは、心療内科だったのですが、
当時、大学1年だった私は、病院に関しての知識がまったくなく、
「内科」と書いてあるので普通の体調不良でも通って良いものと思い、その後も調子が悪いとその病院に行っていました。
あいかわらず、突然の吐き気・動悸・めまい・死ぬかもしれない!という恐怖に襲われていた私ですが、
そこに、後ろにバーン!と倒れそうになるという症状と、気が狂うのではないか?という恐怖が追加されました。
静かな場所や人がたくさんいる場所にいると、
急に、気が狂って大声を出して走り出してしまうのではないか?という恐怖に襲われるのです。
それは、死ぬかもしれない!という恐怖と同じくらいに強い恐怖でした。
そんな状態で大学生活を3年間送っていたのですが、
必要最低限だけ授業やバイトに出て、それ以外はアパートで寝ているという生活でした。
友達と遊んでいる時に発作が起きたら・・・と思うと不安が高まるので、友人達とも疎遠になっていきました。
大学4年になるので、就職について考えなくてはなりません。
実は、私には、子供の頃から明確にやりたいことがあり、
大学もそれに合わせた進路を選択していたのですが、なにせ発作と体調不良の日々で、思うように勉強が出来ていません。
まだまだ勉強を続けたいな・・・という気持ちがありましたが、
もう、一人暮らしは無理だ・・・という気持ちのほうが強く、地元に戻り地元で就活をすることにしました。
スーツを買い、髪を黒く戻し、パンプスを履いて、初めての企業説明会。
もちろん、発作です。
あまりに苦しく、説明会の間ずっと下を向いていた時もあり、説明会が終わったあと企業の担当者に睨まれてしまったこともありました。
もうダメだ・・・。
もし就職できたとしても、この状態で働けるわけがない・・・。
そう思いましたが、どこの病院に行っても、診断は「異常なし!」
「就活のストレスじゃないの?」
「就職したくないんじゃないの?」
「気のせいだよ」
「もう大人なのに、甘えてる」
なんて病院でも言われ、途方にくれていました。
そんなある日、
一筋の光が、私の元に差してきたのです。