よく、何か辛い話をした時に、
「え? 私はこうだったよ」
と、相手の辛さを受け止めることなしに、自分はもっとひどい目にあったことがある!と訴えてくる人っていますよね。
最近私が出会ったケースでは、
出産の際に、夫に病院に連れて行ってもらおうと思ったら、同居していた姑が「先にお風呂に入ってから行きなさい」と夫に言って(驚)、夫がお風呂から出るのを待って、病院に行くことになった。
という話をした女性がいました。
私だったら、「えーーーー!? ひどいね~」でいいと思うのですが、
一緒にいた年配の女性が、「私なんて、お産は病気じゃないからって姑に言われたから!」と言いました。
場の空気は静かになってしまい、最初に話した方もなんだかシュンとしてしまいました。
私は以前から、その年配の方は、当たりは柔らかいですがあまり優しくないと思っていましたので、やっぱりな・・・と思いましたが、なんだか最初に話した方が説教されたような雰囲気でかわいそうでした。
私は以前、肺炎で死にそうになったことがありまして・・・41.9度の熱が3日間くらい続き、本当にヤバイ状態だったのですが、もし目の前に風邪をひいて38度の熱の人がいたら、「大丈夫?」って言いますよ。
「私なんて、41.9度が~」 なんて言いません。
相手の辛さを受け止められない人と頻繁に接していると、こっちが衰弱していきます。
そういう人は、相手の嬉しいことも受け止められません。
良いニュースにも、「私だって、~~」と言ってきます。
人と人の関係は、共感がベースです。
「楽しいね」「楽しいね」
「嬉しいね」「嬉しいね」
「つらいね」「つらいね」
自分が楽しいか、嬉しいか、つらいかは関係ありません。
相手が楽しいのだから、相手の楽しいという気持ちを受け止めてあげる。
相手がつらいのだから、相手のつらいという気持ちを受け止めてあげる。
これが出来ないと、誰とも心の交流ができません。
言葉や雰囲気は優しくても、相手を常に否定している人というのは存在します。
そういう人の近くにいると、少しずつ少しずつ精神的に消耗していきます。
気をつけましょう!
次回は、8月5日(月)18時更新です。