パニック障害の方は、長期間闘病している方が多いのではないでしょうか。
私も19歳での初めての発作から、病院に通い薬を服用するまで、約4年。
病院に通い、薬を服用していた期間が、約4年。
薬を飲んでいても治らない!と気づき、自分で勉強をしていたのが、約4年。
その後も、5年間くらい予期不安はありました。
発作はほとんどなくなって、予期不安もなく普通に外出できるようになってからも、
電車に乗って、ぼぉ~っと外を見ていたら、
突然、パニック発作を思い出し、発作が起きそうになったこともあります。
克服した後、一度だけ行った心療内科でその話をしたところ、
「脳が覚えているからね」
と医師に言われました。

パニック障害が長引いてしまう理由の一つに、
「予期不安」
があると思います。
突然パニック発作に襲われたことにより、
同じ状況、同じような状況の場面に遭遇すると、
「また、あの発作が起きたらどうしよう・・・」
「また、あの発作が起きるのでは???」
ひどくなると、
「また、あの発作が起きるかもしれまいから、あそこに行くのはやめよう!」
となってしまいます。
電車やバス、エレベーター、人ごみ、歯医者・・・。
いろんな場面に行くことができなくなって、家にひきこもるようになってしまいます。
パニック障害の克服とは、
パニック発作が起きないようにするのはもちろんですが、
予期不安に打ち勝つ!ということがとても重要ではないでしょうか。
そのためには、「認知行動療法」というものがあります。
こちらについては、後日、連載としてサイトにアップしたいと思います。
一番簡単な予期不安に打ち勝つ方法は、小指のマッサージです。
小指の爪より3ミリ下をマッサージします。
副交感神経が刺激されますので、交感神経の暴走であるパニック発作を抑えることが出来ます。
パニック障害とは、以前は不安神経症と呼ばれていました。
名前の通り、パニック障害とは不安に取りつかれてしまった状態だと思います。
最初のきっかけであるパニック発作は、交感神経が過剰に緊張したことによって生じたかもしれませんが、
その後の予期不安(「また起きたらどうしよう・・・」)は、まさに不安の状態です。
最近では、パニック障害は心の病ではなく脳機能障害だという説もありますから、パニック発作を起こすのは心は関係ないのかもしれません。
ただ、その後の予期不安は明らかに心の作用ですよね。
パニック発作を抑制するには、SSRIなどお薬が効果があるかもしれませんが、
予期不安を抑制するには、認知行動療法が有効と言われています。

電車に乗る→パニック発作が起こる→また起きたらどうしよう・・・→電車に乗る→パニック発作が起こる→また起きたらどうしよう・・・→
こうしたサイクルになってしまった心を、
電車に乗る→パニック発作が起こる→冷静に対処する→電車に乗る→パニック発作が起こる→冷静に対処する→
こうしたサイクルにすれば良いわけです。
パニック発作が起きないようにしよう!ということも大事ですが、人によっては、そこは難しい場合もあると思いますので、
「パニック発作が起こる」という前提で、パニック発作に冷静に対処できる自分になりましょう!
こうした私も、約8年くらい大きな発作はありませんが、
実際は、パニック発作が起こらないという状態になったわけではなく、パニック発作が起きても冷静に対処できるようになったということです。
そうしたら、「また起きたらどうしよう・・・」と不安を感じることが少なくなりましたから、
それと共に、私の場合はパニック発作が起きることがなくなりました。
パニック障害は、不安との闘いですね。
大丈夫! 闘っているのは、あなただけではありません。
パニック障害と低血糖の関係について、最近注目しています。
というのも、うつなどの心の病の人は白砂糖は止めたほうが良いというのは以前から知っていましたが、
白砂糖について調べているうちに、低血糖の症状がパニック障害の症状と似ているような気がしたからです。
低血糖には、自律神経症状と中枢神経症状があるそうなのですが、
特に、自律神経症状の発汗・震え・不安・動悸・口唇乾燥などはパニック発作の時の症状にそっくりですし、これらは交感神経が活発になることによって起きると言われています。
(パニック発作は、交感神経が緊張することによって起こります)
では、なぜ低血糖が起きるかと言いますと・・・。
お菓子や炭酸飲料などを食べることにより、血液中の糖分濃度(血糖値)が下がるため体は常にエネルギー不足の状態に陥ってしまいます。この影響を最も受けるのが脳であり、脳は全身に指令を出している部位ですから、そこが正常に働くことができないと全身症状が現れます。
お菓子などに含まれる糖分は急激に血糖値を上げるため、危険を感じた体がすい臓からインスリンを分泌し血糖値を急激に下げて行きます。
ここまでは正常な体の働きなのですが、
あまりにそうしたことが続くと、すい臓の機能が低下し、必要な時ではないのにインスリンを分泌して血糖値を下げたり、大量のインスリンを分泌して血糖値を下げ過ぎてしまったりするそうです。

うちの祖父は病院嫌いだったので診断はされていませんが、パニック障害に似た症状になる時があり、
突然、「苦しい!動悸が!・・・死にそうだ・・・」などと苦しみ始め、「ようかんを取ってくれ!」なんて言うことがありました。
本当に苦しそうで、いつも必ず「死ぬかもしれない!」みたいなことを言うのですが、甘い物をパクリと食べるとおさまるのです。
祖母や母は「仮病だ」なんて言っていましたが、確かにパニック発作と似ています。
ちなみに私は、パニック障害の時も今もですが、夜どうしても眠れない時は必ず甘い物を食べます。
いけないのはわかっていますが、アメをなめながら寝る時もあります。
そうすると、なぜか落ち着いて眠れるんです。
しかし、おそらく病院で検査をしても、低血糖という診断は出ないように思います。
西洋医学の診断には数値が使われますが、例えば80以下は確定だった場合、81だったらどうなるでしょうか。
数値としては異常なしであっても、本人にとって自覚症状があれば本人は辛いわけですから、何らかの改善策はとらなくてはなりません。
低血糖の治療をする必要はないと思いますが、発作が起きた時・発作が起きそうな時、甘い物を少し食べてみるという対策は試してみても良いかもしれません。
ただ、先ほども書きましたように、低血糖は甘い物の食べ過ぎでなる場合がありますから・・・、量には気をつけたほうが良いと思います。
パニック障害の方で、自律神経失調症を併発している方は多いのではないでしょうか。
私がパニック障害を発症したのは、19歳の時でしたが、
1番最初に「自律神経失調症かもしれません」と言われたのは、10歳の時でした。
当時、小学5年生だった私は、ある日給食の後に吐き気に襲われました。
トイレに行くのですが吐けず、保健室に行きましたが解決しない。
そのうち夕食の後も気持ちが悪くなるようになり、ご飯を食べることが怖くなってしまいました。
当時は、内科に行きました。
子供だったからか、胃カメラはやりませんでしたが、いろいろな検査をしても原因がわからず・・・。
女の子なので、「もしかしたら・・・」ということでエコーで妊娠の可能性まで調べたのですが、原因はわかりませんでした。
ただ、女の子の10歳といえば、月経の始まる時期です。
それが理由なのかはわかりませんが、9歳までは活発なスポーツ大好きな子どもだったのですが、突然大人しくスポーツの出来ない子どもになってしまいました。
また、それまでは色黒でクラスの黒んぼ大賞にも選ばれていたくらいだったのですが、突然色白になりました。
そうした明らかな変化があったので、
原因不明の体調不良も、もしかしたらホルモンの変化による症状かもしれない。と思い、「自律神経失調症かも・・・」という医師の言葉はあまり気に留めませんでした。
当時、「自律神経失調症」という言葉が、まだあまりメジャーではなかったということもあります。
また、生活にそれほど支障がなかったため、いつの間にか自分も親も忘れてしまいました。
この、「生活に支障がなかった」というのが、病気には決定的なマイナスとなります。

どんな病気も、悪化すること・慢性化すること・重症化することが1番厄介であり、1番避けたい状態です。
結局私が初めて心療内科に行ったのは、パニック障害が悪化し、もう家から出られない・・・という状態になってから。
要は、生活に支障が出るようになってからですから、いかに人間が問題を先送りにしてしまうかということがわかります。
と言いましても、病院で自律神経の検査をしても異常が出たことは私はありません。
ですので、完璧な自律神経失調症なのではなく、自律神経失調症ぎみということだと思います。 未病と言ってもよいかもしれません。
ただ、自律神経失調症というのは非常に厄介でして、 ある意味では生活習慣病のような面がありますから、手術や薬で治るものではありません。
交感神経と副交感神経のバランスを乱さないようにする。
パニック障害の方は、交感神経が優位になりやすい方が多いと言われています。
ですので、意識して、副交感神経を優位にする。
ぬるめのお風呂に入ったり、気持ちが良いマッサージを受けたり、呼吸法などもあります。
●こちらの爪もみ療法も、自律神経を整えるのには効果的でしょう。
奇跡が起こる爪もみ療法
パニック障害で、1番厄介なのは、死ぬかもしれない!という恐怖だと思います。
吐き気・めまい・動悸など、急激に体を襲う症状ももちろん辛いですが、
それらは比較的我慢ができるというか、自分で冷静になだめることも可能だと思うのですが、
「死ぬかもしれない!」という恐怖に襲われた時は、完全に、自分を見失ってしまいます。
とにかく、怖いですよね。
パニック発作が生じるのは、交感神経が過剰に緊張して脳が誤作動して発動してしまっている。
ということは頭では理解できますが、実際にその状況になったら、どんな人でも相当な恐怖だと思います。
体に異常がなくパニック障害だと診断されている方なら、「実際に死ぬことはない」と言われていますが、
やはり、頭では理解できても、感情としては恐怖だと思います。

「死ぬかもしれない!」という恐怖は、人間が持っている1番根源的な恐怖ですよね。
すべての人が、心の奥底には「死」への恐怖を持っています。
本来なら心の奥底に沈めてある「死」への恐怖が、心の表面に出てきてしまい、なおかつそれに捉われてしまうことを、「神経症」というそうですが、
パニック障害が、以前は「不安神経症」と呼ばれていたことを考えると納得することができます。
まずは、パニック発作を怖れる自分を責めないで下さい。
あれだけの発作を経験すれば、誰だって、怖い・・・と思ってしまうはずです。
また起きたらどうしよう・・・と思い、同じ場面に行くことを尻込みしてしまう。予期不安が起きてしまうのも、当たり前だと思います。
電車に乗れない自分・人込みに行けない自分・閉鎖空間にいられない自分。
そんな自分を責める必要はありません。
あなたが弱いわけではありません。
そうは言っても、自分を責めちゃうのがパニック障害の方なんですけどね。
自分を責める必要はありません。