薬では病気は治らない!というのは、最近はよく聞きますね。
これは、別に、驚くことでもなんでもなくて、当たり前のことですよね。
今日は、病気と薬の関係のお話です。
簡単なお話をします。
以前、虫歯がものすごく痛くなった私は、かかりつけの歯医者に行きました。
前日の夜中から痛くなり、ほとんど眠れないまま、朝一番で行ったのですが、 なんと! 先生が高熱で、急遽歯医者さんがお休みでした。
詳しいことは忘れましたが、 仕方がないので、次回の予約をし、その日は痛み止めをもらって帰ってきました。
家に着き、もらった痛み止めの薬を飲んで少しすると、歯が痛いのが収まりました。
さて、ここで問題です。
私の虫歯は治ったでしょうか?
答えは、わかりますよね。
治っていません。
薬を飲んだので、痛いのは治りましたが、虫歯は治っていません。
こうした治療を、対症療法といいます。
症状を抑える療法です。
解熱剤なんかも同じですね。
解熱剤を飲むと熱は下がりますが、
そもそも熱を出している根本の問題は治ってはいません。
医師もそのつもりで処方していると思います。
時々、処方された薬で病気が治らないと、その医師を詐欺呼ばわりしてしまう人がいますが、 詐欺ではありません。
まあ、腕は良くないとは思いますが・・・。
医師は、患者さんも対症療法だということがわかった上で、薬を求めてきていると思っています。
患者さんは、医師が治してくれると思って、病院に行きます。
ここで誤解が生じているのですが、
医師は患者さんの無知に気づいていなかったりします。
たまに善良な医師がいて、
「薬は症状を抑えるだけで、根本的には治してくれない」
という話をしてくれる人もいます。
まあ、ほとんどいませんけれども…。
症状が激しい時は、薬で軽くするのが賢明でしょう。
何でもかんでも我慢すれば良いというものでもありません。
ただ、
薬は病気を、根本的には治してはくれない。
ということは覚えておいたほうが良いでしょう。
完治への道は、そこから始まると言っても過言ではないでしょう。
薬は病気を治さない!
覚えておきましょう。
精神科や心療内科、メンタルクリニックに関して、わかりやすい動画を見つけました。
私は精神医療について、ここまで否定的ではありませんが、
多方面から考えることは重要でしょう。
先日、「うつ病治療 常識が変わる」という本を読みました。
この本は、2009年にNHKで放送された「NHKスペシャル うつ病治療 常識が変わる」と「クローズアップ現代 抗うつ薬の死角」の内容に追加取材を加えて書かれた本です。
前半は、現代日本で行われているうつ病治療・抗うつ薬の多剤処方について書かれているのですが、これが、非常に興味深い。
精神科、心療内科に通われている方・精神薬を服用中の方・ご家族に闘病中の人がいらっしゃる方・・・ぜひ読んでみてほしい本です。
目次から少し紹介しますと、
第一章 ”不適切”な投薬 症状を悪化させる多剤併用
第二章 クリニック乱立の闇 なぜ診断がバラバラなのか?
第三章 抗うつ薬の死角 封印されてきた危険な副作用
・・・・・・・・・・・
けして、精神薬を全面的に否定する内容ではないですし、私たちは、決して抗うつ薬の効能や存在意義を否定しているわけではないとプロローグにも書かれています。
私が特に興味深いと思ったのは、
・「抗うつ薬の投与は基本的に1種類」というのが国際的にも共通の大原則だそうで、2種類以上抗うつ薬を処方する多剤療法は日本独特の治療法だそうです。
・本当は躁うつ病であるのに、うつ病と誤診され、うつ病治療の薬を投与されたことにより、症状が悪化して暴力性などが高まる場合があるそうです。
・同じ患者さんが複数のクリニックに行き、同じように症状を訴えても、診断名も処方される薬もバラバラ。
1種類のみの処方の病院もあれば、初診から数種類の処方をしてくる病院もあります。
・SSRIは危険な副作用があるということで、アメリカでは訴訟なども行われているそうです。
精神医療や精神薬というものは、長年の研究を重ねて確立されてきたものですから、
けして、全面否定するようなものではないと私は思っています。
ただ、どんなこともそうですが、何事にもプラスとマイナスがありますから、ちゃんと知識を得て、賢い判断をしなくてはなりません。
自分の体・心は、自分で守るしかありません。
医師や薬が守ってくれるわけではありません。
うつ病治療 常識が変わる レビュー
次回は、7月8日(月)18時更新です。
パニック障害を克服して約8年。
多い時期は、1日50錠以上の薬を服用していた私ですが、薬を止めて約8年になります。
今は発作が起こることもありませんし、予期不安もありません。
電車をホームで待っている時に、ふと、大丈夫だろうか・・・と思うことはありますが、発作は起きないのですぐ忘れてしまいます。
パニック障害が治った後も自律神経失調症の症状はあり、昼夜が逆転してしまっていたり不定愁訴のような体調不良はありますが、それらもだいぶ良くなりました。
24時間365日悩まされた吐き気も、ここ1年でまったくなくなり、実に健康に暮らしています。
そんな私が、唯一悩まされているのは・・・・・・背中の痛み。
毎日ではないですが、頻繁に背中が痛くなります。
その都度、いろいろと調べてみたりするのですが、自分ではどれがあてはまるのかわかりません。
背中には背骨に沿って交感神経が通っているそうで、パニック障害は交感神経の緊張が招くものですから、やはり交感神経が緊張しているのかな?
私は少し猫背ぎみなところがあるので、背骨に負担がかかっているのだろうか?
いろいろと考えてみたのですが、あまりピンとくるものがありません。
先日、急性胃炎になったことで、胃炎と背中の痛みについて調べてみました。
薬の長期服用者には背中が痛い人がいるという情報がありました。
長期間薬を服用していたことにより胃に負担がかかり、それで背中が痛くなるようです。
背中の痛みは胃が悪い場合があるそうで・・・。
パニック障害が治った後も背中だけが痛いと思っていましたが、もしかしたら、胃だけがまだ健康ではないのかもしれません。
一つの症状でも、さまざまな角度から考えてみることが大事ですね。
次回は、5月6日(月)18時更新です。
■内容■
ベストセラー「免疫革命」で有名な安保徹医師による具体的な病気の治し方。
現代医療による薬漬け対症療法から、免疫力に注目した根本的原因解決療法へと新たな視界を開く!
自律神経の仕組み・免疫力を上げて病気を治すコツをわかりやすく説明。
感想
非常にわかりやすい本です。
交感神経・副交感神経という自律神経の仕組みから、病気のメカニズム、ストレスがかかると体がどう反応するのか、その時私たちはどのように対処したら良いのかなど、病気が治る仕組みをとても丁寧に説明してくれています。
また、現代医療で安易に処方される薬について、薬の服用は一時的に症状を抑えることはできますが真の治癒はもたらさず、免疫力を高めることが病気を根本的治癒へと導くとおっしゃっています。
強い薬を使用すれば、その薬の成分自体がストレスとなる場合もあるそうで、処方薬を服用されている方には必読の書だと思います。
総合得点
98点
パニック障害の方には、オススメの本です。
パニック障害は交感神経が優位になり交感神経が緊張することにより、めまい・吐き気・動悸・死ぬかもしれない!という恐怖など、全身症状が表れます。
この本は、交感神経と副交感神経という自律神経の仕組みを丁寧に一からわかりやすく説明してくれていますし、処方された薬を飲むことによる交感神経への影響も記されています。
おすすめの方
・どうしてもパニック障害を治したい方。
・今飲んでいる薬を止めたい方。
・このまま薬を飲み続けても良いのだろうか?と不安な方。
・自律神経失調症の方。
・病気になるメカニズムを知りたい方。
詳細はこちら
「薬をやめる」と病気は治る