先日テレビ番組に、かみ合わせの専門家の方が出演されていました。
歯のかみ合わせですが、さまざまな心身の不調と関係があるようです。
今回は、その中から、精神面の不調についてお話したいと思います。
まず、かみ合わせというのは歯のことですが、
上下のかみ合わせがずれてしまうと、さまざまな問題が出てきます。
肩が凝ったり、首が凝ったり、偏頭痛がしたり・・・。
その中でも注目したのは、首の凝りですが、
かみ合わせが悪いと、首が凝るそうです。
そして、うつや不眠になるそうです。
メカニズムを説明しますと、
上下の歯がずれてしまったのを、首がバランスをとろうとします。
すると、首の筋肉が緊張し収縮します。
首にはもちろん血管が通っていますから、
首の筋肉が収縮することによって、
脳への血流が悪くなってしまいます。
脳への血流が悪くなるのですから、
脳は正常に働くことが難しくなります。
それにより、うつなどの精神症状が出てしまうそうです。
うつは、セロトニンが不足しているというのはよく聞きますが、
そのセロトニンの材料となるのはトリプトファンという物質です。
首が凝り、首の筋肉が緊張し、血管を圧迫し血流が悪くなると、
セロトニンの材料であるトリプトファンも、
血液中をスムーズに流れることができなくなってしまいますから、
うつや不眠の症状が出るそうです。

私が見たテレビ番組は、短い時間でしたが、
非常に納得のいく内容で、
やはり、首の凝りとうつには関係があるのだ!と再確認しました。
現代人は、PCやらスマホやら、
首を硬直させたままの姿勢をとることが多いですから、
首を柔らかく保つことはとても大事だと言えるでしょう!
首凝りを解消することで、
パニック障害・うつ・自律神経失調症が改善することを発見した
金本整体師のお話は、
こちら⇒首こりを解消して、パニック障害・うつ・自律神経失調症を克服する方法
パニック障害になったばかりの頃は、「冷え」についてなんて、まったく考えなかったのですが、
薬を飲んでいても良くならないということに気づいてから、
健康になるための方法をたくさん勉強しました。
その中でも、「冷え」は、すごく重要な項目に思います。
冷えは万病の元
などと言って、女性は特に、「体を冷やしちゃいけない!」なんて言われたことがあるかもしれません。
冷え取り療法で有名な石原結寛先生という方は、うつも冷えが原因だ!とおっしゃっています。
確かに、
寒い時と暑い時期、どちらがうつっぽいか?と言ったら、寒い時期に思いますよね。
実際、北欧の日照時間の少ない地域はうつ病が多いと言われますし、
冬は、うつっぽい人が多いとも言われます。
また、
体温が下がると、人間は免疫力が下がるそうで、
風邪などをひきやすくなりますし、いろいろな不調が表れてきます。

イメージですが、
寒い環境の中にいる時よりも、
ポカポカとした暖かな場所にいるほうが、
心もポカポカとしてきますよね。
南国に陽気な人が多いのも、それが理由かもしれません。
私は、闘病から得られた知恵として、
「入浴」を強くおすすめしますが、
それも、
血行を良くしたり、毒素を排出したりという理由もありますが、
1日に1度、体を温めるのは、パニック障害やうつ、自律神経失調症など、心の病にも有効だと思います。
パニック障害は、交感神経が優位になることで生じます。
交感神経が優位になるとは、
簡単に言ってしまえば、体がギューっと固くなるということです。
1日の終わりに、しっかりと湯船につかって入浴することで、
交感神経の逆、副交感神経(リラックスする神経です)を優位にして、
そのまま寝ることができれば、
日中のストレスも、少しは解消することができるでしょう!
冷え取りには、入浴以外にも日光浴や靴下、食事法など、いろいろと方法があります。
またの機会に、お話したいと思います。
パニック障害と低血糖の関係について、最近注目しています。
というのも、うつなどの心の病の人は白砂糖は止めたほうが良いというのは以前から知っていましたが、
白砂糖について調べているうちに、低血糖の症状がパニック障害の症状と似ているような気がしたからです。
低血糖には、自律神経症状と中枢神経症状があるそうなのですが、
特に、自律神経症状の発汗・震え・不安・動悸・口唇乾燥などはパニック発作の時の症状にそっくりですし、これらは交感神経が活発になることによって起きると言われています。
(パニック発作は、交感神経が緊張することによって起こります)
では、なぜ低血糖が起きるかと言いますと・・・。
お菓子や炭酸飲料などを食べることにより、血液中の糖分濃度(血糖値)が下がるため体は常にエネルギー不足の状態に陥ってしまいます。この影響を最も受けるのが脳であり、脳は全身に指令を出している部位ですから、そこが正常に働くことができないと全身症状が現れます。
お菓子などに含まれる糖分は急激に血糖値を上げるため、危険を感じた体がすい臓からインスリンを分泌し血糖値を急激に下げて行きます。
ここまでは正常な体の働きなのですが、
あまりにそうしたことが続くと、すい臓の機能が低下し、必要な時ではないのにインスリンを分泌して血糖値を下げたり、大量のインスリンを分泌して血糖値を下げ過ぎてしまったりするそうです。

うちの祖父は病院嫌いだったので診断はされていませんが、パニック障害に似た症状になる時があり、
突然、「苦しい!動悸が!・・・死にそうだ・・・」などと苦しみ始め、「ようかんを取ってくれ!」なんて言うことがありました。
本当に苦しそうで、いつも必ず「死ぬかもしれない!」みたいなことを言うのですが、甘い物をパクリと食べるとおさまるのです。
祖母や母は「仮病だ」なんて言っていましたが、確かにパニック発作と似ています。
ちなみに私は、パニック障害の時も今もですが、夜どうしても眠れない時は必ず甘い物を食べます。
いけないのはわかっていますが、アメをなめながら寝る時もあります。
そうすると、なぜか落ち着いて眠れるんです。
しかし、おそらく病院で検査をしても、低血糖という診断は出ないように思います。
西洋医学の診断には数値が使われますが、例えば80以下は確定だった場合、81だったらどうなるでしょうか。
数値としては異常なしであっても、本人にとって自覚症状があれば本人は辛いわけですから、何らかの改善策はとらなくてはなりません。
低血糖の治療をする必要はないと思いますが、発作が起きた時・発作が起きそうな時、甘い物を少し食べてみるという対策は試してみても良いかもしれません。
ただ、先ほども書きましたように、低血糖は甘い物の食べ過ぎでなる場合がありますから・・・、量には気をつけたほうが良いと思います。
先日、素晴らしい話を聞きました。
うつになると、「死にたい!」という気持ちが湧いてきますよね。
中には、リストカットをしてしまったり、ODといって精神薬を大量に服用してしまったりするかもしれません。
そうした人は、どうして、そう思ってしまうのでしょうか?
その答えとして、
風邪をひくと、熱が出る。
それと同じで、鬱になると、「死にたい!」と思うようになる。
と答えていた人がいました。
その通り!ですね。
風邪をひくと、咳が出ます。
自分で止められるものではありません。
熱も咳もくしゃみも、自分の意思とは別に、勝手に出てきてしまいます。
それと同じで、
うつ病になると、死にたい!という気持ちが勝手に湧き上がってきてしまいます。
そう考えると、
うつだから死にたい!と思ってしまっているだけなのに、本当に死んでしまったら大変ですから、
早めに病院に行って、適切な治療を受けることは大事なことですね。
適切な治療を受けることが出来た人は、2、3ヶ月で良くなる人もいるようです。

以前、どこかで見た話で、
うつなんて、甘え。
みんな同じ仕事をしているのに、ソイツだけうつになるなんてありえない。
と言った人がいたので、
花粉症なんて、甘え。
みんな同じ空気を吸ってるのに、ソイツだけ花粉症になるなんてありえない。
と言っていた人がいましたが、こちらも、まさにその通りですね。
完璧に風邪をひかない体にはなれないように、完璧にうつにならない心にはなれないのかもしれませんが、予防することは出来ますし、罹り始めたな…と思ったら早めに対処することもできます。
うつになることが悪いことではありません。
死にたい!と思うことは、風邪をひいた人が咳をするのと同じです。
上手な対処方法と予防策を身につければ良いのです。
次回は、7月29日(月)18時更新です。
「死にたい!」「死にたい!」とすぐに思ってしまう方がいるんではないでしょうか。
私もパニック障害が長引き、うつも併発した時に、よく言っていました。
もちろん、「じゃあ、死ねば?」と言われたら死ぬ勇気なんてないのですが、「死にたい!」という気持ちが勝手に湧き上がってきて、口に出して誰かに言いたくなってしまうんです。
理由なんて自分ではわからなくて、1番信頼できる友人に、
「死にたい!って思う時ない?」
と聞いたら、
「思う時はあるけど、口には出さないよ。親が悲しむから・・・」
と言われました。
親との関係が上手くいっていなくて、それが長年のストレスとなってパニック障害を発症した私としては、親を悲しませる・・・という発想がありませんでした。
(ちなみに、今も、ありません。これは、自分と親との関係を省みると、仕方がないことだと思っています。)
結局、死にたい!というのは、甘えなんですよね。
その友人は小学校1年生の時からの友人なので、私のことをとてもよく知っています。
「未来ちゃんは、子どもの頃甘えられなかったんだよ。
だから、今、大人なのに甘えが出てきてしまう。
子供の頃、甘えることを許されなかったから、甘え下手なんだよ。
上手に甘えられないから、その代わりに、死にたい!死にたい!って言っちゃうんだよ」
と言われました。
当時の私は、甘えることはダメなこと! 甘えは悪! だと思っていたので、
1番の友人に、甘えてると言われたことはすごくショックで、やはり自分はダメな人間なんだ・・・と思って落ち込みました。
でも、違うんですよ。
甘えはけして悪いことではありません。

私は大学で心理学を専攻したので、発達心理学という子供の成長段階の心理発達にも興味がありまして、いろいろ本を読みました。
その中で、すごく心に響いたのが、
ひきこもりや不登校、ニートになってしまい自立できない若者について、
甘えているから、自立できないのではありません。
甘えていないから、自立できないのです。
十分に心から親に甘えることができた子供から、自分に自信を持って、外の世界に自立していきます。
この言葉を読んで、まさにその通りだと思いました。
子供の頃から、親に甘えられないので、心が安心することができないのです。
安心できる基地がなかったら、人間は外には出て行けません。
外でも家でも戦闘態勢のような状態になってしまいます。
外で最強のように見える人というのは、ちゃんと甘えられる心の基地があるんです。
これについては、またの機会に詳しく書きたいと思いますが、
私がお世話になった医師は、
「死にたいんじゃなくて、生きたいんだよね」
と言っていました。
その時は、真意がわかりませんでしたが、
今になると、わかります。
「死にたい!」のではありません。
「生きたい!」のです。
生きるために、誰かにこの心の苦しみをわかって欲しいんです。
自分ひとりでは、もう支えきれないくらい心の中に苦しみが溜まってしまっているんです。
それを上手に伝えられないので、
「死にたい!」「死にたい!」になってしまうのです。
死にたい!=愛されたい!
なのかもしれませんね。
甘えはけして悪いことではありません。
甘えが十分満たされれば、甘えの気持ちは消えていき、ちゃんと自分で立てるようになります。
今はまだ、甘えが満たされていないだけ。
けして、自分を責めないで下さい。
次回は、7月22日(月)18時更新です。