パニック発作が起きた時、救急車を呼んでしまったことがある人はいるのではないでしょうか?
私は2回ほどあるのですが、
嘔吐恐怖の中、吐いてしまって、頭が真っ白になってパニックになった時と、書店の喫茶店でコーヒーを飲んだらパニック発作が起きてトイレの前で倒れ込んで痙攣にように震えてしまった時です。
運ぶベッド(名前がわかりません。すみません)みたいのに縛られて、震えないように、落ち着くようにと自分に言い聞かせるのですが、ブルブルガクガクしてしまって、発狂にはならないのですが発狂しそうな状態といいますか、よくわからない状態になってしまいました。
ただ、4軒目に通っていた総合病院の精神科の医師がその地域でのパニック障害の第一人者だったのですが、救急車は絶対に呼ばないように!という方針だったので、なるべく呼ばないように頑張りました。
救急車で運ばれるのもたいていその総合病院なので、後で怒られてもイヤだな・・・と思いまして。
パニック障害は発作の激しさに比べ、絶対に死ぬことはないと言われています。
動悸や不整脈があると怖いと思いますが、病院で検査をして心臓に異常なしと言われたのなら、やはりパニック発作で死ぬことはないと思います。
そうしたら、救急車は呼ばない!と決めて頑張ってみるという方法もあるかなと思います。
もちろん、本当の体調不良で死んでしまったら困りますから、自分で判断しなくてはなりませんが、
パニック発作で救急車を呼ぶ必要はないのかなと思ったりもします。
経験者としては、あのパニック発作の恐ろしさというのは十分理解していますので、絶対に呼ぶべきではない!とは私は言えません。
ただ、本当にパニック発作を克服したいのなら、やはり自分の力で克服するしかないと思いますので、救急車を呼べば安心するという状態では、やはり克服には遠いです。
あの恐ろしいパニック発作を一人で切り抜けた!という自信が、パニック発作なんて怖くない!という状態に導いてくれるのだと思います。
絶対に救急車は呼ぶな!とは言いませんが、
呼ばないで頑張ろう!くらいの心構えは大切だと思います。
■内容■
最近になって、PMS(月経前症候群)だと思われていた人の一部に、月経前にうつ病のような重い精神症状を起こす方がいることがわかりました。
月経前不快気分障害(PMDD)についての本。
感想
基礎知識から、どうしたら信頼できる医師が探せるか?まで
PMS(月経前症候群)はよく知られていると思いますが、もっと重い精神症状が現れるPMDD(月経前不快気分障害)に関する本です。
医師にもまだあまり知られていないそうで、他の病気(うつ病・躁うつ病・パニック障害・統合失調症など)と間違えられていることも多いそうです。
総合得点
90点
月経前の不調に悩まされている女性へ。
月経前不快気分障害(PMDD)の基本的な説明・月経前症候群(PMS)うつ病との違い・治療法・Q&A・婦人科に行くべきか?精神科に行くべきか?
著者はパニック障害についての本も書いています。
おすすめの方
・月経前の不調に悩まされている女性
・PMS(月経前症候群)の方
・月経前にうつ病のような状態になる方
・パニック障害の方
・うつ病の方
詳細はこちら
月経の前だけうつ病になってしまう女性たち [ 山田和男 ]
パニック障害を克服して約8年。
多い時期は、1日50錠以上の薬を服用していた私ですが、薬を止めて約8年になります。
今は発作が起こることもありませんし、予期不安もありません。
電車をホームで待っている時に、ふと、大丈夫だろうか・・・と思うことはありますが、発作は起きないのですぐ忘れてしまいます。
パニック障害が治った後も自律神経失調症の症状はあり、昼夜が逆転してしまっていたり不定愁訴のような体調不良はありますが、それらもだいぶ良くなりました。
24時間365日悩まされた吐き気も、ここ1年でまったくなくなり、実に健康に暮らしています。
そんな私が、唯一悩まされているのは・・・・・・背中の痛み。
毎日ではないですが、頻繁に背中が痛くなります。
その都度、いろいろと調べてみたりするのですが、自分ではどれがあてはまるのかわかりません。
背中には背骨に沿って交感神経が通っているそうで、パニック障害は交感神経の緊張が招くものですから、やはり交感神経が緊張しているのかな?
私は少し猫背ぎみなところがあるので、背骨に負担がかかっているのだろうか?
いろいろと考えてみたのですが、あまりピンとくるものがありません。
先日、急性胃炎になったことで、胃炎と背中の痛みについて調べてみました。
薬の長期服用者には背中が痛い人がいるという情報がありました。
長期間薬を服用していたことにより胃に負担がかかり、それで背中が痛くなるようです。
背中の痛みは胃が悪い場合があるそうで・・・。
パニック障害が治った後も背中だけが痛いと思っていましたが、もしかしたら、胃だけがまだ健康ではないのかもしれません。
一つの症状でも、さまざまな角度から考えてみることが大事ですね。
次回は、5月6日(月)18時更新です。
パニック障害についての統計というと、いろいろなものがあると思いますが、
先日読んだ本の中で、興味深い統計があったのでご紹介します。
アメリカの精神科医キャロル・W・バーマンという方のパニック障害100のQ&Aという本なのですが、
長年、精神科医としてパニック障害の患者さんを治療してきた著者が、パニック障害に関わる100の質問に答えるという形の本です。
パニック障害に関する基本的な知識・診断・病因・病気の経過・対処法などなど、アメリカと日本の違いはありますが、精神薬についてもいろいろな質問に答えてくれています。
その中で、
・年間に人口の30~40%は、パニック発作を起こす。
・パニック障害の生涯有病率は、およそ3.5%。
・パニック障害の多くは広場恐怖を経験する。
・正しい治療を受ければ、1ヶ月かそれ以内にパニック発作が消える確率が90%。
という内容がありました。
著者の出した統計だと思いますが、
年間に30~40%がパニック発作を起こすのに、生涯有病率は3.5%というのは、
パニック発作が起きても、それほど気にせずにそのまま通常の生活を送れる人もたくさんいるということです。
では、なぜ、パニック発作からパニック障害になってしまうか?というと、
広場恐怖を多くの方が経験するため、予期不安(またパニック発作が起きたらどうしよう・・・という不安)が起きて、悪循環が始まります。
*広場恐怖=パニック発作が起こりそうな場所・状況への恐怖。パニック発作が起こった場合、逃げるのが困難な場所・状況への恐怖。
ただ、この著者が言うには、
正しい治療を受ければ、1ヶ月かそれ以内にパニック発作が消える確率が90%だそうで、
これは少し驚きと言いますか、少し違うようにも思います。
常々私は、パニック障害で1番厄介なことは重症化することだと思っています。
もしパニック発作が起きたとしても、その症状を怖がらず、また起きたらどうしよう・・・なんて考えずに流すことができたら、それは、ただの体調不良です。
やはり1番厄介なのは、また起きたらどうしよう・・・という予期不安であり、家にいる時も不安を感じるようになってしまうと、ものすごいストレスですから、益々悪化していってしまいます。
そうして悪化してしまった方が、生涯有病率のおよそ3.5%の方々で、
おそらく、治療を受けていても、1ヶ月やそれ以内では治っていないと思います。
私は以前住んでいた地域で「パニック障害治療の第一人者」という医師の元に通っていた時期もあり、パニック障害に効くと言われているパキシルを投与されていた時期もありましたが、約1年通っても、まったく良くなりませんでした。
統計というのはあくまでも統計であり、
パニック障害という病名は共通かもしれませんが、各々が抱えているストレスや環境、心の強さや体の強さは人それぞれですから、
やはり、各自が自分の体と心を治す!という意識が大事だと思います。
パニック障害100のQ&A レビュー
■内容■
精神科医の著者が、なるべく専門用語を使わずに診断・病因・病気の経過・対処戦略や治療など、すべての質問に答える。
感想
パニック障害のすべての質問に答えています。
パニック障害という病気の基本的な知識から、治療、実践まで、幅広い質問に答えています。
面と向かって医師には聞きづらい質問なども・・・。
例)子供のときにいじめを受けました。大人になった今、これがパニック発作の原因になっていますか?
総合得点
98点
パニック障害の方には、本当におすすめ。
薬については、アメリカと日本の違いがありますが、かなり詳しい解説が書かれています。
おすすめの方
・パニック障害の方
・家族がパニック障害で苦しんでいる方
・パニック障害で苦しんでいる大切な方を理解したい方
詳細はこちら
パニック障害100のQ&A [ キャロル・W.バーマン ]