前回は、世界で初めて自律神経失調症の治療法を完成させた松井孝嘉医師の『首こりは万病のもと』という本を紹介しました。
(前回の記事→首こりは万病のもと【第1回】)
今回は、もう少し詳しく、
パニック障害・うつ・自律神経失調症と首のこりの関係をお話したいと思います。
パニック障害と首のこり
パニック障害とは緊張・集中などを司る交感神経が過剰に優位になることで生じると考えられています。
電車や人ごみで突然起こるめまい・吐き気・発汗・死ぬかもしれないという恐怖などのパニック発作は、
交感神経が過剰に優位になったときに生じる症状です。
通常、精神科や心療内科で治療を受けるのですが、これらの科で施される薬物療法や心理療法では治らないことが非常に多いのです。
というのも、
パニック発作は「自律神経発作」と言っていいほど、自律神経失調症の不調からくる症状を主体としており、
ストレスなどの精神的な問題から引き起こされているものではないからです。
現在の医療では、交感神経が過剰に働いているとして交感神経の働きを抑える薬が投与されるのですが、
実は、副交感神経(交感神経とは逆の作用・リラックスさせる神経)を正常に働かせることが重要なのです。
首のこりという首の筋肉疲労を解消することで副交感神経が正常に働くようになり、何年かかっても症状がとれなかった患者さんの90%以上が松井医師の病院では完治しています。
うつと首のこり
本物のうつ病、正式には「大うつ病」といわれる精神疾患は精神科における専門治療が必要ですが、
最近では、仮面うつ・軽症うつ・新型うつといわれるうつが急増しています。
医学的に見て、本物のうつ病「大うつ病」の発症が急増することはそうは考えられないため、
昨今急増している仮面うつ・軽症うつ・新型うつは、明らかに大うつ病とは別ものだと考えることができます。
肩こりや腰痛はその部位に痛みが起こりますが、
首こりは首は痛くありませんが他の部位、不眠やめまいを始め自律神経失調症の症状や慢性疲労、精神症状なども起こります。
首疲労により首の筋肉がこり副交感神経が阻害され、その働きが鈍ることによって自律神経が失調をきたした状態が続くと、うつ・慢性疲労・パニック障害といった病気に進行し、精神科や心療内科に通院しても何年も治らないという人がたくさんいます。
ストレスという「精神的な原因」ではなく、首の筋肉疲労・首のこりという「肉体的な原因」を解決することにより、
精神科や心療内科で診断されたうつ・うつ病から回復された人がたくさんいます。
自律神経失調症と首のこり
自律神経とは、交感神経と副交感神経からなる生命を維持するうえで重要な体の機能をコントロールしている神経です。
交感神経は緊張・集中・興奮などストレスを感じると活発になり、副交感神経はリラックスしストレスがなくなると活発になります。
交感神経と副交感神経がバランス良く働いていると私達は健康で快適に暮らせるのですが、バランスが崩れると様々な不調が心身に現れます。
それを、自律神経失調症といいます。
現在の医療では、交感神経が過剰に働いているとみなし交感神経の働きを抑える薬が投与されるのですが、実は、副交感神経を正常に働かせることが重要です。
首がこっていると、ブレーキである副交感神経が働かなくなり、アクセルを踏みっぱなしの状態=交感神経が活動しっぱなしの状態になってしまうため、
首の筋肉異常→自律神経を圧迫→自律神経失調状態に陥ります。
不調は、まず身体症状に現れ、うつなどの精神症状は最後に現れます。
改善するためには、ブレーキである副交感神経をしっかりと機能させて体を休ませることが大事です。
副交感神経を正常に働かせるためには、首の筋肉疲労を取り除き、首のこりを解消することによって、
まずは精神症状が先に消え、続いて身体症状が消失していきます。
●首のこりを解消して、パニック障害・うつ・自律神経失調症を克服する方法については・・・、
首こりを解消して、パニック障害・うつ・自律神経失調症を克服する方法 ~1日30分、自宅で毎日できる!~
今日から4回にわたり、首のこりについてお話したいと思います。
と言いますのも、『首こりは万病のもと』という非常に素晴らしい本を読みましたので、ご紹介させて頂きます。
著者の松井孝嘉医師は、30年以上にわたり自律神経失調症や不定愁訴などの体調不良の患者さん10万人以上の首の治療をし、世界で初めて自律神経失調症の治療法を完成させました。
首のこりが副交感神経の働きを鈍らせ、自律神経失調症の症状を生んでいたことを突き止め、「頚性神経筋症候群」と名づけました。
松井医師の治療により首のこりをとることで、90%~100%という非常に高い確率で完治した疾患は・・・、
緊張性頭痛・めまい・自律神経失調症・うつ状態・パニック障害・ムチウチ・更年期障害・慢性疲労症候群・ドライアイ・多汗症・機能性胃腸症・過敏性腸症候群・機能性食道嚥下障害・血圧不安定症・VDT症候群・ドライマウス
精神科や心療内科、さまざまな科に何年間も通っても治らないという人が、首のこりをとることで治った例もたくさんあるそうです。
●下記の常識は、間違いかもしれません。
・うつの原因は精神的ストレスである。
・長時間デスクワークをしていると、頭痛やコリ、めまいや目の疲れなどを感じるのもストレスのせいだ。
・自律神経失調症もストレスが原因で起こる。
・首の凝りや疲れは、肩こりと同じようなもので、そんなに深刻ではない。
・原因不明の不定愁訴は、病院に行ってもいろんな科をたらい回しにされるだけで、どんな治療を受けても治らない。
・うつや自律神経失調症、パニック障害などになったら、心療内科で治療を受けるのがベストだ。
・うつ症状や自律神経失調症は薬を飲んでつらさをまぎらわすしかなく、根本的に治すことはできない。
また、松久正医師という方も『「首の後ろを押す」と、病気が治る』という本の中で、
首を調整することでパニック障害やうつのような心の病も治すことが出来るとおっしゃっています。
明日は、パニック障害・うつ・自律神経失調症と首のこり【第2回】について、詳しくお話したいと思います。
先日、ツイッターで、
「私たち素人は信じるしかない。 自分では治せないのだから」
という@を頂きました。
精神薬についてです。
確かに信じることというのは重要で、プラシーボ効果なんかもありますから、闇雲に疑うよりも信じたほうが良い場合もあります。
ただ、明らかに副作用の症状が出ているのに信じ続けるというのは危険ですし、その症状を医師が副作用と判断してくれるかわかりません。
これが、精神科治療の難しいところだと思うのですが、例えば、私は最大で1日50錠以上の薬を飲んでいた時期がありました。
その時、ただの肌荒れで皮膚科に行ったのですが、今飲んでいる薬ということで精神科の薬を持って行きました。
すると、その皮膚科の医師に、
「私は専門外なのではっきりはわかりませんが、あなたがこんなにたくさん薬を飲まなくてはならない人には、私にはどうしても見えない。
他の病院を紹介してあげるから、行ってみなさい」
と言われ、他の病院を紹介してくれました。
次の日、紹介された病院に行くと、夕食後2錠だけになりました。
特に悪化することもありませんでしたから、何のために毎日50錠も飲んでいたのかわかりません。
まぁ、離脱症状もありませんでしたから、その点は良かったなと思っています。
1日50錠以上飲んでいたのは、3か月間くらいだったと思います。
パニック障害になり初めて心療内科に通っていた頃の私は、病気は医師が治してくれるものだと思っていました。
専門家である医師が処方した薬を飲んでいれば、病気は治るものだと思っていました。
約4年間の病院巡りとたくさんの医師との出会い、大量の薬、そして自分の気づきから、
今の私は、病気は自分で治すものだと思っています。
もちろん、医師や専門家の力を借りることはあるでしょう。
薬の力を借りる時もあります。
でも、
病気と闘うのは、あなたです!!!
病気を治すのは自分。
それに気づいた時から、本当の闘病が始まるのかなと思います。
私も先に闘い終えた人間として、出来る限り役に立つ情報を発信できたら・・・と思っております。
次回は、5月20日(月)18時更新です。
■内容■
予約3年待ちの著者が、ストレッチなしの運動・食事方法・生活習慣など具体的な実践方法を紹介。
感想
非常に素晴らしい、うつに関して完璧な本です。
うつの原因から症状、西洋医学の対症療法から東洋医学の漢方まで。
うつを改善する食生活や生活習慣など、うつに関する情報がすべて詰まっています。
これ1冊あれば、うつを完璧にマスターできるでしょう。
総合得点
100点
うつな気分になるすべての方へ
うつの原因として、西洋医学では人間関係・過重労働・経済苦などのストレスが指摘されていますが、人間はこれまでも莫大なストレスの中で生きてきました。
ですが、近年はうつ病・神経症・統合失調症などの精神疾患が増加しています。
これはストレス以外の大きな要因が「うつ」には潜んでいるのではないか?と考えた著者が辿り着いたうつの原因とは・・・。
おすすめの方
・うつ病の方
・うつな気分になる方
・パニック障害の方
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