先日、ブログの読者様から興味深いメールを頂きました。
>パニックからの回復は「覚醒・アセンション」というように思うんです。
>パニックから回復された方の多くは、
>覚醒したかのように才能を発揮していく方も多いように思います。
とのことです。
実は、私は、以前通っていた精神科の医師から似たような説明を受けたことがあります。
その地域でパニック障害の第一人者と言われる医師で、パキシルを投与してくれた医師です。
まだ、まったく症状は良くならず、家からもあまり出たくないという状態の時だったのですが、
「パニック障害の患者さんは能力の高い人が多い。
今は治療に専念して、病気が治ったら目一杯お仕事をして下さい。
才能を発揮する可能性が高いから」
そう言われました。
その時は、仕事どころの話ではなく、
家からも出られないし、家にいてもダラダラ寝ているだけだったので、あまりピンときませんでしたが、
後からなんとなく、医師が言っていたことを思い出すようになりました。
そもそも、パニック発作というものは交感神経が優位になることで起こります。
闘争や競争、集中など、仕事に関する能力を発揮するのは交感神経です。
逆に、リラックスなど、休養に関する能力を発揮するのが副交感神経。
要は、パニック障害の方というのは、
仕事に関するアクセルを踏み過ぎてしまう。
アクセルを踏み過ぎて、事故を起こしている。そんな状態です。
実際、医師からの説明で、
「パニックの患者さんの脳には、ブレーキがない。
アクセルを踏むと、どこまでも走っていってしまうから、
とてつもない結果を出す場合もあるし、大事故を起こす場合もある」
と言われました。
おそらく、アクセルが交感神経で、ブレーキが副交感神経です。
また、お世話になっていた臨床心理の先生からも、
「集中力が半端じゃない。
だから、神経が疲れ果ててしまうんだよ。
アラームを設定するなどして、意識的に休養を取りなさい」
と言われたこともあります。
自分では、自分が集中力があるなんて思ったことはなかったので、???という感じでしたが、
確かに、集中力があるのかもしれません。
要は、一つのことにこだわり過ぎてしまうんです。
パニック発作が怖い!と思えば、ずーっと、怖い!怖い!と考えてしまう。
よく、家族や友人が「たまには気晴らしでもしなよ」なんて言ってくれると思うのですが、気晴らしなんて出来ないですよね。
パニック発作が怖い!と思ったら、ずーっと怖い!と思い続けることが出来るわけで、
友人とカラオケに行ったくらいでは忘れられないといいますか、まったく効果はありません。
こうした性質が良い方向に発揮されれば、才能を発揮しますし、
悪い方向に発揮されれば、病気になってしまいます。
私が医師から受けた説明ですと、
「性質はもう変わらないから、回復したら、お仕事に集中して高い結果を出しなさい」
と言われました。
たぶん、その通りだと私も思います。
ただ、また大事故を起こすのは嫌ですから・・・。
意識して、
ブレーキをかける方法=副交感神経を優位にする方法
も、体得したほうが良いと思います。
自然にしていたら、
自分はアクセルを踏み過ぎてしまうタイプだ!と自覚しましょう。