妊娠していることを発表してから、
パニック障害の方で妊娠を考えている方からも質問やお問い合わせが増えました。
私自身、パニック障害の闘病中や克服した後も、
果たして、自分に妊娠・出産・育児ができるだろうか?とずっと不安に思っていましたので、
皆さんのお気持ちはよくわかります。
私は医師ではありませんので、自分の経験しか語れませんが、
経験から、私が思うことをお話したいと思います。
相談を下さった方は、お二人目のお子さんを希望している嘔吐恐怖のある方です。
嘔吐恐怖があるため、つわりが不安で、二人目を考えてしまう・・・という相談でした。
私の答えは、ズバリ! 気にしない!
嘔吐恐怖は、私も長年ありましたから、その怖さは十分理解しています。
吐き気はあるのに、嘔吐恐怖がひどく吐けなくて、つらい日々を数年間送ってきました。
肺炎になってしまい、高熱で朦朧としている時に吐き気がして、
ついに我慢できずトイレで吐いてしまったときは、頭が真っ白になってパニックになってしまい、
そのまま救急車を呼んでもらい、救急車で運ばれました。
普通の人なら笑うでしょう。
吐いたくらいで、救急車って・・・笑
でも、嘔吐恐怖のある人間にとって、吐くということはものすごく怖いことです。
ただ!
その後、
嘔吐恐怖は少し減りました。
それでも、怖い気持ちは残っていたのですが、
実際吐いてしまったことで、
「吐くって、こういうことか」
「吐いても、死なないんだな・・・」
私の場合は、吐いたものが喉につまって窒息死したらどうしよう・・・という恐怖が強かったのですが、
「どうやら、吐いたものが喉につまることはなさそうだ・・・」
「トイレに向かって綺麗に吐けば、そんなに辛いものではない」
1度、吐くという行為を経験したことによって、
そんなに怖いものではない。という感覚を持つことができました。
数年後、また吐く機会に恵まれまして、
その時は、もう、吐くなら思い切り吐こう!と思いましたので、
体の欲求にまかせて、吐きたいだけ吐きました。
もちろん、口の中は気持ちが悪いですよ。。。
でも、「吐く」という行為自体は、
体の中に吐かなくてはならないモノがあるから、吐くわけで、
無理して吐く必要はありませんが、
それは排泄や下痢などと同じ、体の自然な機能です。
それ以来、私はまったく嘔吐恐怖はなくなってしまいましたので、
妊娠中もつわりはありましたが、まったく気にもなりませんでした。
1日10回くらい吐いていたと思いますが、
人に聞かれると、「つわりはありません^-^」
と答えていたくらいです。
まったく苦痛ではなかったんです。
私も経験者ですから、嘔吐恐怖の怖さは十分理解しています。
それにより、つわりも怖い。子供も諦めようか・・・という気持ちもわかります。
ただ、「恐怖」というのは、心の状態ですよね。
だからこそ、厄介なのも十分理解はしていますが、
自分の心が「怖い」と思っているから、怖いだけなんです。
それに、
1番思うのは、
つわりが起きるかどうか、わかりません。
起きるかどうかわからないことでも「怖い」と思ってしまうのが、
恐怖症の方ですから、仕方が無いことですが、
私は、あまり気にしなくても良いのではないかなぁ~と思ったりします。
もし、つわりが起きたとしても、
私の経験上、1度目はパニックになってしまいましたが、
2度3度と経験するうちに、まったく平気になってしまいました。
今なんて、「吐く」という行為が楽しかったりします。
体の中の悪いモノ・不要なモノを出すわけですから。
何度も言いますが、
経験者ですので、嘔吐恐怖の怖さは十分理解しています。
でも、
「吐く」という行為は、けして悪いことでもダメなことでもなく、
息を吸う・息を吐く・排泄・発汗 などと同じように、
私たちの体が、健康を保つために、大切な機能なのです。
闇雲に恐れる必要はないのです。